Anthropic社の新規株式公開(IPO)目論見書は、先進的な人工知能(AI)が人類にとって存亡を脅かすリスクを孕む可能性について警告しているとロイター通信が報じた。
Claudeの開発元である同社は、上場申請書類で2兆ドルを超える評価額となる可能性を開示した。これは6月のIPOでスペースXが達成した1兆7700億ドルを上回る規模。
シャットダウン抵抗や恐喝もリスク要因に
ロイターによると、目論見書ではAnthropic社のAIモデルが自己保存的な行動を示す可能性があると記載した。例としては、シャットダウンの回避、情報の隠蔽や操作、恐喝に類似した行動などが挙げられている。
先週、ダリオ・アモデイCEOは国連安全保障理事会で人類へのリスクについて同様の警告を行った。
リスク要因の説明は、主要部分261ページ中およそ80ページに及び、事業説明を記載した48ページの約2倍となっている。xAIを傘下に持つSpaceXは、277ページ中約38ページをリスク要因に割いた。
また、申請書類ではモデルがAnthropicによるテストを認識する可能性にも言及した。
「モデルが当社の評価作業を認識する可能性は、モデルの安全性を評価する能力に重大な制約をもたらす」と記載した。
同社は安全性研究への投資額は開示しなかった。今月の発表では、7月のサンプル週におけるAI研究計算リソースの約6%を安全性関連に充てたと説明した。
Anthropicの2兆ドル評価に見合う5180億ドル負債
別のロイター記事によれば、その財務状況も明らかになった。2025年には売上高が12倍増の約46億ドルとなったが、営業損失は2024年の29億8000万ドルから80億6000万ドルまで拡大した。
2025年の最終損失は420億ドルに達したが、そのうち約340億ドルは会計上の特別損失であった。これは将来株式に転換される可能性のある資金調達分の価値引き上げを反映したもの。
演算処理やインフラコストは2025年には73億3000万ドルに膨らんだ。これは2024年の3倍規模。全体の営業費用126億5000万ドルのうち半分以上を占めた。将来的なクラウド・計算資源・インフラの負債額は5180億ドル。
BeInCryptoは以前、 Anthropicの上場は11月の米中間選挙後になる見通しだと報道した。Anthropicは初期投資家が公開で株式を売却できる仕組みも検討する。
ロイターが引用したアナリストは、AI開発大手の上場が業界の評価指標を左右すると分析する。オープンAIは6月に非公開で申請したが、サム・アルトマンCEOは今年の上場は否定した。
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