Astar Network(ASTR)は2月下旬、イーサリアム(ETH)のレイヤー2スケーリングソリューションである「Astar zkEVM Powered by Polygon」メインネットのリリースする。Astar zkEVMは、日本企業やブランド、アニメなどの国内IPがWeb3市場へ進出する支援を目的としている。リリース直後には、「Yoki Origins」と題されたローンチキャンペーンが開始される。
Astar zkEVMは、スケーラブルでガス効率の良いプラットフォームを提供し、開発者にイーサリアムエコシステム内の豊富なリソースへのアクセスを促進する。Polygon Labs(MATIC)のゼロ知識証明技術を活用したチェーン開発キット「Polygon CDK(Chain Development Kit)」によって開発された。Polygon Labsは1日、従業員の19%に当たる約60名をチームから削減した。
- ゼロ知識証明とは、取引内容自体は公開することなく、取引が正当であることを証明することができる暗号学的手法の1つ。これにより、個人情報や取引内容が明かされることなく、プライバシーを保護することができ、高速データ処理も可能となる
Astar Networkは複数の大企業やプロジェクトと連携してユースケースを創出しており、近日中に発表予定だ。同社は23年10月にはKDDIや博報堂キースリーなどの企業と提携してきた。Astar zkEVMではすでにさまざまなWeb3プロジェクトが参画している。以下はそれらの一部である:
- Quickswap: Polygonエコシステム上で最大のDEX(分散型取引所)
- LayerZero: Astar zkEVMとAstarパラチェーンの相互運用を実現するオムニチェーンプロトコル
- The Graph: ブロックチェーンのデータを整理し、GraphQLで簡単にアクセスできるようにするためのインデックシング・プロトコル
- Rarible:Ethereum NFTとAstar zkEVM NFTのためのNFTマーケットプレイス
- Dew: Polygonエコシステムにおける最大のNFTマーケットプレイスの一つ
- Startale:Astarの主要なweb3インフラプロバイダー
アスターエコシステムはポルカドット(DOT)のパラチェーンであるアスターネットワークと、Astar zkEVMの2つのチェーンで構成される。これらのチェーンで使用されるネイティブトークンASTRは、エコシステム全体の一体感と機能的な連携を促進するために使用される。Astar zkEVMではASTRの使用が推奨され、DeFiプロジェクトを支援する助成金などの策が検討されている。
ローンチキャンペーン「Yoki」を開催
ローンチキャンペーン「Yoki Origins」では、40以上のWeb3プロジェクト、クリエイター、大企業が提供するNFTをカプセルトイ形式で配布し、Astar Networkのオリジナルキャラクター「Yoki」を成長させることができる。キャンペーンは、SNSアカウントを使ったソーシャルログインやクレジットカードでのNFT決済を導入し、暗号資産未経験者にも易しいユーザー体験を提供する。
Astar Networkのマールテン・ヘンスケンスヘッドは、Astar zkEVMが日本とグローバルなWeb3エコシステムの架け橋となり、日本の大企業や有名IPが関与するユースケースを展開することを強調している。「Yoki Origins」キャンペーンは、Astar Networkが持つユニークな日本の起源を祝うものであると述べている。
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