グーグルは19日、生成AI「Bard」の機能を日本語ユーザー向けに拡張し、新サービスを開始した。グーグルのアプリやサービスとBardが連携し、Gmail、グーグル ドキュメント、ドライブ、マップ、YouTubeからの情報を一括表示する。
新サービスにより従来必要だった複数のブラウザタブやサービス利用をBardを通じて一元化。Gmailから日程調整、リアルタイムフライトやホテル情報検索、マップでのルート確認、YouTubeでの動画視聴などがシームレスに可能に。
仕事探しにも応用可能で、Bardに履歴書要約を依頼し、カバーレター作成をサポート。グーグルはプライバシー保護にも注力。Workspace拡張機能使用時の人間によるレビューや広告利用を排除。ユーザーはプライバシー設定で拡張機能の管理が可能で、いつでも無効化できる。
Bardは、大規模言語モデル(LLM)のPaLM2をベースにしたGoogleの対話型生成AI。同アップデートでは対応言語が40以上の言語に拡大している。Bardの使用には18歳以上のGoogleの個人アカウントを持っていることが条件となる。7月のアップデートで画像入力機能を実装され、画像の読み取りが可能となっている。
Geminiとも統合|AI界での地位の確立を目指すグーグル
GeminiはBardにアップデートされ、2段階で展開。英語版BardにはGemini Proが導入され、来年初めにはGemini Ultraを基にしたBard Advancedが公開予定だ。日本語の対応は未定。Gemini Proは既に多数の業界標準ベンチマークでテスト済み。主要指標であるMMLUとGSM8Kでは、GPT3.5を上回る性能を示している。
グーグルは11月、Bardの新機能を発表。YouTubeとの統合を強化し、個々の動画を分析して特定の情報を提供する新機能が追加された。動画を再生せずに、重要なポイントが抽出できる。現段階では、この機能はLabsエクスペリエンスとしてのみ利用可能である。グーグルは24年、YouTubeの動画制作の簡素化をする複数の生成系AIサービスを提供する予定だ。
スタンフォード大学HAIのAIインデックスレポート2023によれば、AIの普及により27%の職が完全に代替される可能性がある。これはルーティン作業が多い職種に特に当てはまる。AIによる職務変化は新しいタイプの仕事を生み出す一方で、従来の職種ではAI関連スキルの習得が求められる。従業員のスキル再教育とアップスキルが重要視され、労働市場全体の変化が予想される。同レポートは政策立案者は、教育プログラムや再教育の機会を提供し、労働者の新技術への適応を支援する必要があるとした。
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