NFTコレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)は3日、最低取引価格(フロア価格)27.03ETH(約5万2000ドル)に下落し、2021年10月以来の安値となった。BAYCはNFTコレクションとして時価総額最大であり、価格動向に注目する投資家が多い。なお、BAYCは22年4月のピーク時、フロア価格154.8ETH(当時レート43万ドル)に達していた。
NFTトレード分析ツールNFT Goによると、BAYCは4月から下落傾向にあった。同月12日、5カ月ぶりの安値となる57.4ETHを記録。6月20日にはフロア価格40ETHを下回った。以降はさらに急落し、2日に30ETHを割り、翌3日には27ETH台に突入。その後は反発しており、本稿執筆時点でフロア価格30ETH台に回復している。暗号資産リサーチャーWu Blockchain氏は、過去数日間でBAYC含めブルーチップNFTのフロア価格は底を打ったと指摘している。
BAYC急落の背景として、Franklin氏やMachi Big Brother(ジェフリー・ファン)氏など、NFTクジラ(大口投資家)による大量売却が挙げられる。Franklin氏は4月のタイミングで27点のBAYCを売却、ファン氏は6月下旬に50点以上のBAYCを売却したことで、市場センチメントは弱気に傾いた。
また、4日時点で担保となっていたNFTについて過去最悪水準の大量清算が発生しており、月初以来、1200件以上の清算があったという。ブルーチップNFTを担保にイーサリアムなどの暗号通貨を融資するサービスとして、NFT市場Blurが5月に開始したBlendや、BendDAOが挙げられる。
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