ジェフ・ベゾス氏がアマゾン株1500万株の売却を計画。その売却額は約40億7370万ドル。アマゾン・ドット・コム(AMZN)は火曜日に2%超下落した。
時期が注目される。アマゾンは直前に過去最高値で取引を終え、時価総額が初めて3兆ドルを突破した。
ベゾス氏のアマゾン株売却は過去最高値前に価格決定
ベゾス氏はフォーム144を提出した。これは内部者が制限株式を売却する前に提出する通知である。
この通知では総額が40億7370万ドルと示された。1500万株で割ると1株当たり271.58ドル。これは月曜日ではなく金曜日の終値。
アマゾン株はその後月曜日に4.58%上昇し、終値は過去最高値となる284.02ドルを記録。日中は287.20ドルに達した。
月曜日の終値で計算すると同一株式の価値はおよそ42億6000万ドルとなる。ベゾス氏は過去最高値達成前に売却価格を決めていた。
モルガン・スタンレー・スミス・バーニーがNASDAQで取引を担当。ベゾス氏は1994年7月に創業者株式としてこれら株を受け取った。
今回の売却は2025年11月14日に設定したルール10b5-1計画に基づく。この計画により取引は数か月前に自動でロックされ、内部者が非公開情報による取引と疑われることを防ぐ。
AMZN株は火曜日午前遅くに277.41ドル近辺で推移し、2.33%下落。1年前の終値は211.65ドルだった。
ベゾス氏は昨年より少ない株数を売却
ベゾス氏にとってこれは目新しいことではない。2024年以降、同様の通知を何度も提出している。
直近3回の売却事例は以下の通り。
- 2026年8月、1500万株を40億7370万ドルで売却。1株当たり271.58ドル
- 2025年6月、2500万株を54億3000万ドルで売却。1株当たり217.12ドル
- 2024年11月、1635万株を30億5000万ドルで売却。1株当たり186.40ドル
売却株数としては今回が最少。ただし金額では2番目の規模となった。
ここまでの上昇はベゾス氏によるものではなく、株価自体の変動による。同氏の各計画は同じ証券会社を使い、数か月前に設定されていた。
株価高騰はAWSが牽引
アマゾンの第2四半期決算が好調だったことが上昇の契機。売上高は20%増の2006億ドル。営業利益は192億ドルから275億ドルに急増した。
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は同社のクラウド事業部門。売上は37%増の422億ドル。営業利益は102億ドルから166億ドルに拡大した。
金融機関も早期に反応。10行以上がアマゾンの目標株価を引き上げ。ベンチマークは火曜日の株価より約44%高い400ドルとした。
こうした成長には巨額投資が必要。アマゾンは前四半期に542億ドルを設備投資などに費やした。過去12か月で総額1690億ドルに上る。
フリーキャッシュフローはマイナスに転じ、流出は76億ドル。ほかの大手テック企業もAI投資によるキャッシュ流出に直面する。
ベゾス氏のアマゾン株保有は5月初旬時点で8億8094万8653株。全株式の約8%。今回の売却で持分は約1.7%減少する。
これは分散投資の動きとみられ、警戒シグナルではない。実際の売却価格は次のフォーム4提出で明らかになる。









