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国際決済銀行、相互運用可能なCBDCテストを「数週間以内」に計画

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ヘッドライン

  • 国際決済銀行とノルウェー、イスラエル、スウェーデンの中央銀行が、相互運用可能なCBDCを共同開発中。
  • イスラエル銀行の広報担当者はBeInCryptoに対し、今後数週間のうちに技術的作業を開始する予定だと語った。
  • この作業が成功すれば、デジタル決済が瞬時に行われる、よりキャッシュレスな社会への道が開かれることになるという。
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イスラエル銀行の広報担当者はBeInCryptoに対し、共同プロジェクト「Icebreaker」の技術的作業は「今後数週間」のうちに開始予定と語った。

プロジェクト「Icebreaker」は、国際決済銀行(BIS)イノベーションハブとイスラエル、ノルウェー、スウェーデンの中央銀行との共同作業で、各々の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を相互リンクする実現可能性を検証するためもの。

イスラエル銀行は、各国のCBDCシステム間の通信とデータ交換を促進するための「ハブ」を設計。イスラエル銀行アミール・ヤロン総裁によると、このコンセプトでは、「望ましい相互運用性を実現するために」各国のCBDCシステムに最小限の調整を加えるだけだという。

仮にすべて計画通りに進めば、国際決済が瞬時に行われ、世界の銀行システムにおけるカウンターパーティー・リスクを排除できるという。

CBDCを介し国際決済の効率化を目指すプロジェクトIcebreaker

技術的にはまだ初期段階だが、100カ国以上がCBDCを研究している。現在、国境を越えた支払いや送金を即座に可能にするために、異なるCBDCがどのように相互作用するかについての研究は限定的なものとなっている。

ヤロン総裁の考えでは、同行のシステムは、異なるCBDC同士が効果的かつシームレスにやりとりできるほど機敏で高性能なものとなるという。

出典: 国際決済銀行

BISイノベーションハブ、BIS傘下の決済・市場インフラ委員会(CPMI)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行は昨年7月、「クロスボーダー送金のためのCBDCへのアクセスおよび相互運用性の確保に向けた選択肢」と題する報告書を共同で発表した。プロジェクト「Icebreaker」は、その作業をさらに一歩進めることを目的としている。

イスラエル中央銀行のアミール・ヤロン総裁は、先週の世界経済フォーラムでこのプロジェクトについて「イスラエルの家庭や商店がシェケルで支払ったお金を、スウェーデンやノルウェーにいる誰かに送金するという、初のCBDCリテール実験となる」と語った。

ヤロン総裁はまた、「最終的には、CBDCがステーブルコインの必要性を完全に取り除くことができる」とも述べている。

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Shigeki Mori
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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