ビットコイン(BTC)は、27,000ドルを超える9カ月ぶりの高値を付け、一方空売りポジションは2億ドル以上が清算された。
ビーインクリプト(BeInCrypto)のデータによると、18日までの24時間の間に、BTC価格は4.24%上昇し、記事執筆時点で27,470ドルに達した。ポジティブな価格パフォーマンスが継続しており、過去7日間で約37%、過去1カ月間では13%上昇した。
今年2月にBTC取引は、20,000ドルから24,000ドル付近で推移していたが、3月上旬にUSDコイン(USDC)がデペッグした後には、20,000ドルを下回った。しかし、先日の米国おける複数の親暗号資産銀行の破綻により、多くの投資家がビットコインに殺到した。
MatrixPort(暗号金融サービス企業)のリサーチ責任者であるマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏はビーインクリプト(BeInCrypto)に対し、BTC価格が上昇した理由は、先週12日に米国政府が発表した預金者救済策と、翌13日の市場オープン前に地方銀行株が下落したためだと語った。また、同氏は、BTCが現在の動きを維持できれば、次のターゲットは28,000ドルか30,000ドルになるだろうと付け加えた。
BTCのドミナンスが9ヶ月ぶりの高水準に到達
トレーディングビュー(Tradingview)のデータによると、BTCのドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコイン時価総額の占有率)も46.54%と9カ月ぶりの高水準に上昇し、2022年6月以来の高さとなった。
BTCは通常、主にライバルの暗号資産よりも安定した資産と考えられているため、市場の変動時にはBTCのドミナンスが高まる傾向にある。
ビットコインは今年に入って、ゴールド、NASDAQ、S&P500といった従来の資産を上回るパフォーマンスを示している。BTCは、年初から50%以上の成長を遂げたが、対照的に従来型の資産の中で最も高いパフォーマンスを上げているのはNASDAQの約20%である。
2億ドル以上の空売りが清算
最近のBTC価格の上昇により市場は青信号一色だが、ビットコインや他の暗号資産に対してショート(空売り)ポジションのトレーダーは(反対に)赤信号に直面している。コイングラス(Coinglass)のデータによると、過去24時間に2億2,700万ドルのショートポジションが清算され、66,373人のトレーダーに影響がでた。
空売り清算の対象はほとんどがビットコインで、1億806万ドル相当のBTCポジションが清算された。中でも最も大きなものは、BitMEX(香港拠点の暗号資産取引所)の474万ドルのショートポジションだった。
暗号資産トップ10の平均上昇率は3%
ビーインクリプトのデータによると、暗号資産トップ10におけるの他のデジタル資産は、過去24時間に平均3%の上昇を記録した。
内訳は、イーサリアムが5.24%上昇し1,815ドル、BNBは3.07%上昇し343ドル、カルダノ、XRP、ポリゴンはそれぞれ4.44%, 3.04%, 3.63% 急伸した。
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