ビットコイン(BTC)および暗号資産市場は今週、3つの重要なイベントを控える。米国の有権者は新たな議会を選出し、3つの中央銀行が利上げを検討、金曜日には10月の米雇用統計が公表される。
市場は依然として回復途上にある。バイナンスで発生した過去最大規模となる63億ドルのハッキングが、金曜日にビットコインを6週間ぶりの安値に押し下げた。
10万ドルのビットコイン高値期待、火曜日の中間選挙に懸かる
アメリカ国民は11月3日火曜日、下院全435議席と上院35議席の選挙を実施する。
ブルームバーグが301人の投資家に実施した調査によると、共和党が勝利した場合、ビットコインが年末までに10万ドルを超えると予想した回答は29%。民主党勝利時は8%にとどまった。
民主党が議会を制した場合、71%が2026年末のビットコイン価格を現水準以下と予想したとBeInCryptoが報じた。ただし、この調査は自発的な回答によるもので、ブルームバーグ側による重み付けは行われていない。
過去の中間選挙の実績では、2014年・2018年・2022年の投票翌年にビットコインはそれぞれ25%、45%、92%上昇した(DWF Labs調査)。一方、2014年と2018年投票の3か月後は、それぞれ31%、46%安となっていた。
火曜日には、海外で3中央銀行による最初の利上げ決定も予定されている。
世界で進む利上げ、3中央銀行が政策決定
オーストラリア準備銀行(RBA)は火曜日に判断を下す。エコノミストは、現行4.60%から4.85%への政策金利引き上げを予想している。
続いてスウェーデンのリクスバンクが水曜日に決定を行う。ゴールドマン・サックスとINGはともに、2.00%への0.25ポイント利上げを見込む。
イングランド銀行(BoE)は木曜日に決定を下す。ロイターの調査では、現行3.75%から4.0%への引き上げを予想。今回が2023年8月以来初の利上げとなる。
エネルギー価格の上昇で、イギリスのインフレ率は9月までの1年間で3.5%に達した(BoE予想の3.0%を上回る)。
ただし、BoEは2027年に3~4回の追加利上げを織り込む市場の見方に抵抗する可能性がある。
「委員会が利上げ回数について明確な示唆を出すとは考えていない。ただし議事録やベイリー総裁の発言が、市場が想定するほどの水準に政策金利は到達しないとのシグナルを示す可能性がある」――オックスフォード・エコノミクスのアレクサンダー・ハーヴィー英国担当エコノミストがロイターに語った。
これらの動きは先週の金融引き締めを引き継ぐ格好だ。カナダ中銀は10月28日に原油高を理由に利上げを実施。同日、米連邦準備制度理事会(FRB)は据え置きを決定したが、2人の理事が利上げを主張した。
金利上昇は現金と債券の収益性を高め、無利息資産であるビットコインなどから資金を引き上げる要因となり得る。
金曜日の米雇用統計、今週の米経済データで注目
CME FedWatch によれば、12月9日のFRB利上げ確率は73.8%。今週の各種指標が初めてその見方を試す材料となる。
今週、全米供給管理協会(ISM)は2つの業況調査を公表。月曜日発表の製造業指数は9月の54.5から54.7への上昇が予想される。
金曜日発表の雇用統計は最も注目度が高い。ダウ・ジョーンズのエコノミスト調査では5万5000人の新規雇用を見込む。9月は2万9000人増(BLS調べ)と、予想の9万人を下回った。
ビットコインは雇用統計のサプライズに敏感に反応する。8月の雇用統計で予想の約3倍の結果が出た際、ビットコインは速報発表直後に1.8%下落した経緯がある。
さらに、10月の米インフレ指標は、来週11月10日に発表予定。12月利上げ判断の追加材料となる見通しだ。
当社YouTube公式チャンネルでは、専門家や記者によるインサイトも配信中











