ビットコイン(BTC)と金は、金曜日の米雇用統計発表直後にともに下落した。8月の雇用者数が経済学者の予想の約3倍に達したことが背景。
この結果を受けて、9月米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が再燃した。両資産は1週間を通じて据え置き期待で上昇していたが、これに冷や水を浴びせられた格好となった。
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雇用者数が予想の3倍、7月分もプラスに修正
米国経済は8月に16万2000人の雇用を創出した。市場コンセンサスの5万6000人前後を大きく上回った。労働統計局(BLS)は、直近12カ月の月間平均増加数をわずか3万1000人としている。
「NFP(非農業部門雇用者数)は予想の3倍近くとなる+16万2000人。レジャー・ホスピタリティ分野が6万2000人増(うち、飲食サービスで5万5000人増)で牽引。地方政府の教育部門も4万2000人増となり、7月のマイナス5万8000人(改定後)の大部分を巻き返した。6月・7月の合計修正値は+5万5000人で、7月時点の過去3カ月平均3万8000人が7万1000人に上昇した」と、ある利用者が指摘した。
改定値は景気減速説よりも打撃が大きい。7月のマイナス2万3000人は2万1000人のプラスに訂正。6月も2万人から3万1000人に上方修正された。
失業率は4.1%で変わらず。時間当たり平均賃金は0.3%上昇し37.75ドルとなった。年率増加率は3.1%に加速し、3.0%の予想を上回った。
ビットコイン、1本の足で8万ドル下落
ビットコインは発表前に8万1340ドルで推移していたが、5分足で7万9661ドルまで下落し、1.80%値を下げ直近では7万9860ドル付近で推移した。
金も安全資産としての機能を果たせなかった。同じ時間帯に1オンス4,473ドルから4,376ドルまで下落し、1.75%の下げとなった。
「NFPがストップロスを吹き飛ばした。リベンジ取引で口座を失わないように」と、ある利用者が述べた。
レバレッジにより両市場の変動は拡大した。CoinGlassによれば、1時間でロングポジションの強制清算が2億200万ドルに上った。24時間累計で7億6,854万ドルに達した。
BeInCryptoは数時間前、FRBの利上げ確率が五分五分に低下したうえ、ビットコインが8万ドル台を維持できるかに注目していたが、それは保てなかった。
消費者物価指数前にウォーシュFRB再び注目
8月末時点で利上げ確率は66%付近だった。クリストファー・ウォラー理事の据え置き支持表明を受けて今週半減し、これに伴いビットコインと金が上昇していた。
8月分はこの流れを一転させた。賃金の伸びと上方修正が、ケビン・ウォーシュ議長に利上げに必要な労働市場の強さを与えた。
先月は逆の展開となり、7月の弱い統計はバイナンスで金先物を押し上げた。金曜日は逆方向に動いた格好だ。
消費者物価指数(CPI)は9月11日発表され、FRBの決定の5日前となる。インフレ率が予想以下となれば、金曜日の再評価が覆る可能性も残る。









