Bitcoin Knots開発者のルーク・ダシュジュニア氏は、ビットコインのハードフォークにより自身のBLAKE2bチェーンがネットワークから分岐した数日後、大手取引所が「偽のビットコイン」を販売していると主張した。
同氏は、独自のフルノードを運用しないプラットフォームに責任があると指摘。一方、市場の大半は同氏のチェーンを「死んだもの」と見なしている。
ビットコインのハードフォーク、「偽ビットコイン」巡る対立
発端はSNS・Xでのやり取りであった。Swan共同創業者のヤン・プリツカー氏が、取引所が本当にノード運用を省略しているとダシュジュニア氏が信じているのか率直に質問した。
ダシュジュニア氏は、まともな運営者であればSHA-256チェーンを上場しないと主張。「もし上場していれば、今ごろ偽ビットコインを販売していないはずだ。あなたが故意の詐欺だと言いたいのでなければ」と述べた。
このスレッドの中で同氏は、大手取引所を「無能」と呼び、ビットコインを棄てた元マイナーに安易に追随していると非難した。ただし、どちらの台帳が「本物」かは同氏自身の見解に基づいている。同氏は、メインチェーンのスパムデータはネットワークへの攻撃と数カ月前から主張。リップルの元CTOであるデイビッド・シュワルツ氏は、この見解を「ナンセンス」と一蹴している。
同氏はまた、SHA-256チェーンを「スパムコイン」と呼び、取引所に対し「ビットコイン」として広告するのはやめるよう求めている。
ビットコインのハードフォークにより、SHA-256からBLAKE2bへの完全な移行が実施された。この変更により既存のASICマイニング機器は利用できなくなった。ダシュジュニア氏は分岐前にOCEANプールの会長兼CTOを辞任し、現在はCONVOY Miningを率いる。
マイナーと取引所、市場は分岐を無視
現時点で、主要な取引所はいずれも分岐コインを上場していない。小規模な取引所がBTCB2のティッカーで入金を開始し、今週初めには買い注文が82ドルに達した。
一方、ビットコイン(BTC)は、8万670ドル近辺で推移している。24時間で3.83%の上昇。BTCB2の取引所ではビッド・アスクスプレッドが131.7%と極端に広く、実需がほぼない状態であることが示された。
ビットコインのハードフォークを支持するマイナーも現れなかった。BIP-110フォークへの賛同シグナルは2.53%止まりで、55%の閾値に大きく届かなかった。8月の試みは2ブロックで終了した。
9月1日の分岐以降、新チェーンのハッシュレートは低下し続けている。Blockstreamのアダム・バックCEOは、この一連の騒動を短く総括した。
「フォークで生き、フォークで死ぬ」
こうした中、ダシュジュニア氏は孤立している。今後、同氏の支持者以外にBLAKE2bのマイニングを続ける者が現れるかどうかが、「偽ビットコイン」論争の行方を左右する。









