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ビットコイン・マイニング、環境への負荷が過去最小レベルに

6 mins

ヘッドライン

  • ビットコイン・マイニングの排出強度が過去最小レベルに
  • ビットコイン・マイニングのサステナビリティは過去最高の54%付近を維持
  • ハッシュレートとマイニング難易度はピークレベルに近い状態を維持
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ビットコイン(BTC)のマイニングは、排出強度(Emissions Intensity)が下がるにつれてより持続可能となる。

現在、多くのマイナーが環境に優しいエネルギーを使用するようになり、マイニング作業に使用するハードウェアの効率も向上している。当社アナリストがビットコイン・マイニングの最新状況について報告した

ビットコイン・マイニングの排出強度、過去最少水準を記録

ビットコイン・マイニングの排出強度は過去最低レベルまで低下している。気候技術ベンチャー投資家で活動家のダニエル・バッテン氏が3日、この調査結果をTwitterで公開した

ビットコイン・マイニングは現在、エネルギー消費量(kWh)あたりの二酸化炭素排出量が過去最少の水準となっている。バッテン氏は、このペースで進むとビットコインは今後3年半以内に、1kWhあたりの二酸化炭素排出量を半減すると予測する。

バッテン氏はさらに、「これほど早く二酸化炭素排出量を減らしている業界はほかにない」と付け加え、二酸化炭素排出量の低下には、以下2つの理由があるとしている。

  • マイナーの大半が、持続可能なエネルギーを使用するようになった
  • マイニング作業に使うハードウェアの効率が格段に向上した
 ビットコイン・マイニングの排出強度(ダニエル・バッテン氏ツイッター

ビットコイン・マイニングの持続可能性、ピーク時水準を維持

バッテン氏は続けて、ビットコイン・マイニングの持続可能性(サステナビリティ)に関するチャートを公開した。同氏によると、ネットワークに入る新しいハッシュレートの大部分は、持続可能な発電により動いているため、高水準を保っている。

結果、ネットワークの半分以上がクリーンエネルギーを使用し、ビットコイン・マイニングのサステナビリティはピーク時水準の54%付近を維持している。

 ビットコイン・マイニングの持続可能性(ダニエル・バッテン氏ツイッター

ビットコイン・マイニングに関する二酸化炭素の総排出量はこの2週間、増加している。これは主にハッシュレート(採掘速度)が上昇したためである。

3月末、当メディアが報じたように、ビットコイン・マイニングはいまや電気自動車技術よりも環境に優しいものとなっている。バッテン氏によると、ビットコイン・マイニングの主要な動力源は水力エネルギーである。

バッテン氏は、「化石燃料源は2020年以降、年平均で6.2%ずつ減少している」と指摘している。こうした状況にもかかわらず、マイニングのエネルギー効率が向上している事実はさほど知られていない。

暗号通貨マイニングが盛んな米テキサス州では、ビットコイン・マイニングが合法的に認められているにもかかわらず、未だにマイニング企業への反発が見られる。

ビットコイン・マイニングの展望

英ケンブリッジ大学によると、現在、ビットコイン・マイニングは年間約140TWhを消費している。しかし、これは米国で送電・配電により失われる電力(年間約206TWh)に比べればまだ少ない。ビットコイン・マイニングの平均ハッシュレートは現在、349EH/sである。マイニング難易度については過去最高の46.8Tを記録している。

翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Bitcoin Mining Emissions Intensity Falls to New Low

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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