2026年6月のビットコイン価格予測:機関離脱で暴落懸念

  • 5月のビットコインETFの流出額は23億ドルとなり、2024年で最大だった。
  • クジラは6,000BTC超を売却し、保有者は1週間で7.69%ポジションを縮小した。
  • ビットコイン価格は73,869ドルを回復しない場合、6月に7%下落し68,348ドルまで下落するリスクがある。
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ビットコイン価格は2026年6月を前に7万3469ドルで推移。市場では2026年5月に記録的な月間ETF流出をもって5月を終えた。クジラや長期保有者も分配を開始している。

この状況は、ビットコインが例年6月に示すプラスの中央値リターンを否定する可能性を示唆する。チャート構造は、来月の主導権を季節的な買い手と分配側の売り手のどちらが握るかを左右する。

5月のETF流出、ビットコイン2カ月続いた流入パターン崩す

ビットコイン現物ETFは、5月を通算で23億ドルの純流出で終えた。この金額は2026年で最大規模となり、2025年11月以降で最も急激な流出額。

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月間機関投資家フロー
ビットコインETF 月間フロー:SoSoValue

これにより連続した2カ月の増加基調が反転。4月には19億7000万ドル、3月には13億2000万ドルの純流入が記録されていた。

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5月の流出額は過去と比べても特に際立っている。ビットコインは5月に3.69%下落しただけだが、この流出規模は2月の2億600万ドルの純償還の約10倍となる。なお2月はビットコイン価格が14.8%下落していた。

機関投資家は、価格下落以上のスピードでリスク回避を進めている模様。累計純流入は4月の580億9000万ドルから557億9000万ドルへと減少。過去のデータでは逆の傾向を示す。6月のビットコインの中央値リターンは+2.58%で、この12年で6月が下落したのは5回のみ。

ビットコイン月次リターン
ビットコイン月次リターン:CryptoRank

ETFの大量売却と歴史的にプラスとなる6月というギャップが、ビットコイン価格予想の最大の焦点となる。次は、チャート構造が売り手と季節的買い手のどちらに優位性をもたらすかが問われる。

38%急落後の上昇チャネル、下落リスクを内包

ビットコインは2026年2月6日以降、3日足チャートで上昇チャネル内を推移している。このチャネルは、1月13日高値から38.63%下落した直後に形成された。

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急落後の上昇チャネルは一般に継続パターンであり、明確な上昇傾向とは言えない。上昇トレンドラインを明確に突破しない限り、下方へブレイクしやすい。

ビットコインは5月初旬にそのブレイクに挑んだ。価格は上側トレンドラインを試したが、以降は反落の動きとなっている。

価格チャートパターン
ビットコイン価格チャートパターン:TradingView

価格は20期間および50期間の指数平滑移動平均線(EMA)をともに下回った。EMAは直近の期間により重みを置いて価格推移を平滑化する。

現在の最大リスクは長期平均線に移っている。100期間EMAが200期間EMAに3日足チャートで接近中。

このクロスが発生すれば、長期的な下落トレンド転換を示す。買い手が早期に価格を守れなければ、次はチャネル下側トレンドラインが試される展開。大型保有者のオンチェーン動向が今後の注目点。

クジラと長期保有者にも分配の動き

オンチェーンデータも機関投資家の慎重姿勢を裏付ける。1,000ビットコイン以上保有するクジラの数は、Glassnodeによれば5月22日に1,285となっていた。

だがこの数は5月28日には1,279に減少。6つの大型アドレス減少は、1週間ほどで少なくとも6,000BTCの分配を意味する。現在価格換算で約4億4,000万ドル規模の集中売却。

クジラの売却動向
ビットコイン クジラ数:Glassnode

長期保有者もまたポジション縮小に動く。Hodler Net Position Changeは155日以上保有するアドレスによる純買い・純売り動向を示す。

5月24日に4万2,301BTCでピークをつけた同指標は、5月28日には3万9,049BTCへと7.69%減少。最も握力の強い投資家が6月を前に静かにポジションを削っていることを示唆する。

ホドラー純ポジション変化
ホドラー純ポジション変化:Glassnode

この動きは、ベンジャミン・コーウェン氏の見解と一致する。同氏は、ビットコインのサイクルの底値がまだこれから訪れるとみており、2026年10月に新たな最安値をつける可能性に言及している。

ETF購入者やクジラ、長期保有者が同時にリスクを減らす展開となった。6月の展望はビットコイン価格チャート次第となる。

ビットコイン価格予想と2026年6月の注目水準

ビットコイン価格の次の動きは、1つの目先の水準で決まる。3日足終値で7万3869ドルを回復できるかが、弱気シナリオを払拭する鍵となる。この7万3869ドル(0.236フィボナッチ水準)は、直近下落でビットコインが最初に割り込んだ戻りのラインである。

回復すれば、7万7877ドルまで上昇余地があり、ここが3日足の構造的なレジスタンスとなる。さらにその上には、5月初旬に反落した8万2785ドルの上限チャネルレジスタンスが控える。

7万3869ドルを回復できなければ、下限チャネルトレンドラインである7万342ドルが意識される。7万342ドルを下抜けた場合、0.382フィボナッチ水準である6万8348ドルが支持線となり、現在値から約7%下落する見通し。

ビットコイン価格分析

ビットコイン価格分析: TradingView

さらに弱含む場合、6万3886ドルや5万9424ドルといった深いフィボナッチ水準が視野に入る。100期間・200期間のEMA(指数平滑移動平均)クロスが確認されれば、これらのゾーンへの下落が加速する可能性がある。

6月の展望は1つの水準にかかる。7万3869ドルの回復が、6月を乗り切る上昇チャネル継続か、ビットコインの歴史的な6月の中央値を崩す下落再開かの分岐となる。


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