トラスティッド

ビットコインETF承認、売り圧で3万2000ドル台まで下落か=アナリストら

6分
投稿者 Shota Oba
編集 Shota Oba

概要

  • クリプトクアントが28日に公開したレポートによれば、ビットコインETFの承認が市場に売り圧力を加速させ、3万2000ドル台まで下落する可能性がある
  • 当社最高ニュース部門責任者のアリ・マーチン氏は29日、ビットコインマイナーが過去24時間で3,000BTC以上を売却し、約1億2900万ドルに達したことを指摘
  • ビットフィネックスの21日のレポートでは、ビットコインのMVRVメトリックを引き合いに、現在の市場環境は19年6月及び16年7月と類似しており、ビットコイン価格は4万4000から5000ドルを起点に下落すると示唆した
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クリプトクアントは28日、ビットコインBTCの現物投資信託(ETF)の承認が市場に売り圧力を加速させる可能性があるとの見解を示した。同レポートによれば、ビットコインETFの承認が市場に売り圧力を加速させる可能性がある。このほかにも関係各社が同様の見解を示しており、ビットコイン価格の短期的な下落に警戒が高まっている。

同社はビットコイン価格は4万ドル台で取引されており、市場参加者は含み益が高い状態にあると指摘。特に短期保有者は30%の含み益を抱えており、これは過去と同様に価格調整の前触れとなるとした。

同社はまた、ビットコインのマイナーも高い含みを抱えており、これがビットコインの売り圧力につながる可能性があると示唆。分析によれば、強気市場の調整時にビットコインの価格は短期保有者の実現価格に戻る傾向がある。これを踏まえると、ビットコインの価格は32,000ドルまで低下する可能性があると示唆した。

  • MVRV(Market Value to Realized Value)メトリックとは、流通市場価値を実現利益で割った指標。これは資産のフェアバリューを測る上で重要な指標であり、MVRVが高いほど資産がオーバーバリュエーションの状態にあることを示唆する。逆にMVRVが低ければ、資産価値にまだ上昇の余地があることを意味する。
  • 実現価格とは、すべてのBTCが最後に取引された価格を、その時点でのビットコインの総供給量で割って算出される指標

スポットビットコインETFの承認は、機関投資家からのビットコインへの流入を促進するため、強気のイベントと見なされている。しかし、クリプトクアントはウォールストリートの格言「噂を買い、ニュースを売る」理論が機能し、資産価格やレバレッジ、市場のセンチメントが上昇した後に価格が急落する可能性を指摘している。短期保有者は利益を実現するためにビットコインを売却しており、通常は短期の損失が実現された後にラリーが起こるとされている。

クリプトクアントは25日、BeInCryptoに対し、ビットコイン価格の上昇相場の最高値が16万ドルを超えるとの予測を示していた。その理由には、さまざまなETFからビットコインへの需要増加、ビットコイン半減期の到来、金利削減による株式市場全体の上昇が挙げられるとしていた。

金融機関・アナリストがビットコインの短期的な下落に警戒

当社最高ニュース部門責任者のアリ・マーチン氏は29日、ビットコインマイナーが過去24時間で3,000BTC以上を売却し、約1億2900万ドルに達したことを指摘。この大規模な売りはBTCの価格に影響を及ぼす可能性があるとした。同氏は以前にも、暗号資産市場の「噂は買い、ニュースは売り」のパターンは、ETF承認が一時的な上昇をもたらし、その後下落することが多いため、注意が必要だとしていた

米国の投資ファンドパンテラキャピタル11月のレポートで、「噂を買い、ニュースを売る」とビットコイン市場の相関性について見解を示した。レポートは、スポットビットコインETF発表前に、CME Futures発表(17年12月18日)とコインベース公開上場(21年4月14日)でビットコインが最高値を記録し、その後大幅に下落した事例をもとに分析を行った。ビットコインETFは、資産クラスとしての地位確立に重要である一方で、SECによる却下は事実上のショートが積まれる契機であると見なされる可能性があるとした。

暗号資産取引所ビットフィネックスの21日のレポートは、ビットコインのMVRVメトリックを引き合いに、現在の市場環境は19年6月及び16年7月と類似しており、ビットコイン価格は4万4000から5000ドルを起点に下落すると示唆した。同社はまた、マイナーが機器アップグレードのために短期的なビットコイン売却が行う可能性があると指摘した。暗号通貨所有者の数は2024年までに現在の5億7500万人から8億5000万人~9億5000万人に増加すると予測される。

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国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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