トム・リー氏のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが新たに15万120イーサリアム(ETH)をステーキングした。時価総額は約2億7800万ドル。今回の動きは、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークに対する、企業としては最大規模の賭けのひとつをさらに拡大するものだ。
ブロックチェーン分析アカウントのLookonchainが、この取引を8月4日に発生後数時間で確認した。このステーキングにより、ビットマイン社のETH総ステーキング残高は506万7309トークンとなり、時価総額は約93億8000万ドル。これは同社が保有するイーサ全体の87.4%に相当する。
これほど多くのステーキングは強い意思の表れ
ステーキングは、トークンを単純にウォレットで保有するのではなく、イーサリアムのバリデータネットワークにロックする仕組み。バリデータは、チェーンの安全性維持に貢献することで報酬を得る。その一方で、出金待機期間やトークンの価格変動リスクを引き受ける必要がある。
保有資産のほぼ9割をステーキングする企業は、ヘッジではなく強いコミットメントを示している。短期的な価格変動に対するトレードではなく、長期保有を選択した判断である。
ビットマイン社は自社開発の機関投資家向けプラットフォーム、Made in America Validator Network(MAVAN)を通じてステーキングを実施している。同社のイーサリアム資産で収益を生む独自の仕組みで、将来的にはMAVANを外部顧客にも公開する計画。
イーサリアム「スーパーサイクル」
会長のトム・リー氏は、調査会社ファンドストラットの共同創業者でもあり、今回のビルドアップを「数年にわたるスーパーサイクル」への賭けだと繰り返し語ってきた。
このタイミングは、機関投資家によるイーサへの関心拡大という大きな潮流とも合致する。イーサリアムETFは7月、2025年10月以来最高の月間流入額を記録し、ビットコインファンドから資金流出が続く中でも堅調だった。ビットマイン社の株価も、イーサ大量保有戦略で上昇傾向となっている。
数十億ドル規模のポジションの約9割をステーキングするという戦略は、センチメント悪化時の柔軟な軌道修正を困難にする。イーサリアムが機関投資家の需要を継続的に呼び込めるかどうかが成否の鍵。ビットマイン社は、この結果に自社のバランスシートを賭けている。









