日本銀行は22日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロット実験進捗状況を公表した。報告書によると、2024年3月までに実験用システムの構築と検証が行われ、中央システムやエンドポイントデバイスを含む広範囲なテストが実施された。特に、台帳管理の分担方式とプライバシー保護の工夫に重点が置かれている。
23年4月以降、日本銀行は実験用システムの構築と機能検証に取り組んでいる。パイロット実験では、民間事業者の技術や知見を取り入れつつ、システム性能の検証と実装されない機能の机上検討を進めているところだ。また、プライバシー保護にも配慮がされており、顧客管理部分とCBDC台帳部分の分離が計画されている。、個人情報の管理と決済情報の処理が別々に行われることで、利用者のデータ保護が図られる。さらに、システムの性能や事務量に関しても、実社会での導入を見据えた高負荷対応が目指されている。
CBDCフォーラムでは、異なるテーマに特化した5つのワーキンググループが設置され、CBDCシステムと外部インフラの接続(WG1)、追加サービスとCBDCエコシステムの設計(WG2)、KYCとユーザー認証・認可の標準化(WG3)、新技術の探求(WG4)、ユーザーデバイスとUI/UXの改善(WG5)に関して活発な議論が行われている。
日銀は今後、24年内に実験をさらに進展させ、さまざまな市場環境でCBDCの機能試験を行う計画である。社会実装に向けた議論も進められ、新たなワーキンググループの設置も検討中である。政府と日銀は17日、「CBDCに関する関係府省庁・日本銀行連絡会議 中間整理」を公表。1月にはCBDC導入に向けた初の連絡会議を財務省内で開催。重要な論点としては、偽造防止措置や犯罪収益の押収方法の検討が挙げられた。会議は、財務省理財局長を議長とし、内閣府、警察庁、金融庁など関連する府省庁の幹部と日銀の理事が参加していた。
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