ビットコイン価格の下落基調はGBTCではなくデリバティブが主導か|米金融政策には暗雲漂う

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ヘッドライン

  • ビットコイン(BTC)価格は25日、このほどの下落基調により4万ドル割れの3万9896ドルで推移している
  • クリプトクアントのキ・ヨン・ジュCEOはこのほどのビットコイン価格の下落はGBTCによるものではなく、デリバティブ市場の売りによるものと指摘
  • BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOによると、米国の銀行向けターム資金調達プログラム(BTFP)が更新されない場合はいくつかの銀行の破綻の可能性があると予測している
  • 連邦準備制度理事会(FRB)は同日、BTFPを3月11日に終了すると発表していた
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ビットコインBTC価格は25日、このほどの下落基調により4万ドル割れの3万9896ドルで推移している。アナリストらは米国の金融政策やデリバティブ市場からなるビットコインの下落シナリオを踏まえた見解を示した。

クリプトクアントのキ・ヨン・ジュCEOは「最近のビットコイン価格の下落はGBTCによるものではなく、デリバティブ市場の売りによるものだ。OTC市場は非常に活発だが、価格への影響はない」と指摘。「オンチェーンのOTC取引と現物ETFの活動が減少すると、再蓄積フェーズが完了し、強気市場の始まりとなる。ビットコインは先物主導の市場であり、GBTCの問題によるスポット売りの影響を受けにくい」と付け加えた。グレイスケールのETFの転換をめぐっては、その手数料の高さから多くの投資家が他のETFに転換することで、グレイスケールが保有するビットコインが売却されている。これを受け各アナリストは様々な見解を共有してきた

アナリストのジェームス・ヴァン・ストラテン氏はグラスノードのオンチェーンデータを引き合いに「長期保有者がビットコイン価格が3万9000ドルを下回っているなかで約4億3千万ドル分のビットコインを取引所に送金した。この動きはさらなる売却圧力の兆候と見られ、市場の転換点に近づいている可能性がある」と述べた。

同氏はさらに、1000BTC以上を保有する大口保有者が増加していると指摘。同数値はは1480から1513に増加し、18ヶ月ぶりの高水準に達した。また、過去6日間連続で大口保有者によるビットコインの取引所からの出金が送金を上回っていると指摘。これは、大口保有者が市場から資産を引き揚げていることを示唆しており、ビットコインの価格動向に影響を与える可能性があると主張した。

当社最高ニュース部門責任者アリ・マーチン氏はビットコインが過去の強気市場を踏襲する場合、次の市場ピークは25年10月頃になり、ビットコインが今後600日間、強気を堅持する可能性があると述べている。さらに同氏は歴史的なパターンから、強気市場においてビットコインの価格調整はその後の上昇に繋がっていることを示した

アーサーヘイズ元BitMEXCEO、ビットコイン価格は3万から3万5000ドルがサポートラインと予想

BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは24日、自身のブログでビットコインの市場動向について分析した。同氏はビットコイン価格が米国の金融政策に相関性を持って推移し、3万から3万五千ドルがサポートラインとなると指摘する。ヘイズ氏は、3月29日満期の3万5,000ドルのビットコインのプット・オプションを購入し、シナリオ通りに進まなければ、価格がさらに下落すると予想し米ドルの流動性の変化がビットコインをはじめとする仮想通貨の相場予測に重要であると指摘した。

ヘイズ氏は、米国財務省の四半期入札(QRA)や財務省一般口座(TGA)の動向が市場に新たな流動性をもたらす可能性が高いと分析している。特に、31日に発表されるQRAに注目しており、これが市場に大きな影響を与えると見ている。加えて米国の銀行向けターム資金調達プログラム(BTFP)の更新がなされない場合、市場には深刻な影響が及ぶと警告している。ヘイズ氏によると、BTFPが更新されない場合はいくつかの銀行の破綻の可能性があると予測している。連邦準備制度理事会(FRB)は同日、BTFPを3月11日に終了すると発表していた

Deutsche Bank Researchのレポートによると、西側諸国2000人の調査対象者のうちの3分の1以上が、ビットコインは25年1月までに2万ドルを下回ると考えている。一方で参加者の15%が反発の可能性を見ている。彼らはビットコイン価格が年末までに4万ドルから7万5000ドルまで上昇すると予想している。英暗号資産運用会社コインシェアーズの24年市場予測レポートによれば、ビットコイン価格は現物上場投資信託(ETF)の導入により厳しく見積もっても現在のAUM(運用資産)の10%(約30億ドル)の流入することでビットコイン価格を約6万ドルに引き上げる可能性があるとした

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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