ARK Investと21sharesは10日(現地時間)、提案したビットコイン現物上場投資信託(ETF)の最終承認期限を迎える。関係者は11日には取引が開始できると見ている。同日には米国証券取引委員会(SEC)の公式Xアカウントがハックされ虚偽の承認通知が拡散された。
We can confirm that the account @SECGov was compromised and we have completed a preliminary investigation. Based on our investigation, the compromise was not due to any breach of X’s systems, but rather due to an unidentified individual obtaining control over a phone number…
— Safety (@Safety) January 10, 2024
同フェイクニュースを受けXはSECのTwitterアカウント@SECGovが不正アクセスを確認したと指摘。予備調査を完了し、この不正アクセスはXのシステムの侵害ではなく、第三者を通じて関連する電話番号の管理を不特定の個人が取得したためであるとした。Xによれば、アカウントが不正アクセスされた時点で二要素認証が有効になっていなかったという。ビットコイン価格は一時乱高下し、市場では過去24時間で約1億5000万ドル相当のショートポジションが清算された。SECはこれをうけ、法務執行機関と調査を行うとしている。
ヴァルキリーのスティーブン・マクラーグは英フォーチュン紙へのインタビューで、「SECからのコメントを受け、ETFが承認されることに楽観的になった。10日市場終了後にETFが発効され、11日に取引が開始されると信じている。これは個人的な見解であり確定したものではない」とした。同氏はまた、「ETFに関するSECの委員会投票が必要だという情報は聞いておらず、そのような投票についての理解もない」と付け加えた。
ジェイ・クレイトン元SEC委員長は8日、米CNBCに対し、「ETF承認は避けられない。もはや決定すべきことは何も残っていない。これはビットコインだけでなく、一般的に金融にとっても大きなステップだ」と強気の見解を示した。ブルームバーグのアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、SECは11の申請中のビットコインETFをすべて承認する可能性があると予測している。ブルームバーグ・シニアETFアナリストのエリック・バルチュナス氏はETF承認は8.5銘柄前後となると予想。バルチュナス氏は10日、SECが10日の東部時間16時から17時の間にビットコインETFの承認を発表する見込みであり、木曜日には承認された銘柄が上場されると述べた。
ビットコイン関連商品が取引増加傾向に
グレイスケール・ビットコイントラスト(GBTC)の取引高は8日、21年以来となる取引高を記録。価格乖離を示すプレミアム指標は3日時点で7%台まで回復した。ProSharesのビットコイン先物ETFであるBITOは、時価総額が20億ドルを超え、史上最高値を記録した。ProSharesのサイモン・ハイマングローバル投資ストラテジストによると、時価総額は8日の市場終了時点で20億101万7946ドルに達した。2日の18億ドルから1週間で10%、23年12月9日の17億ドルから1か月で18%増加した。
最新のS-1フォームによれば、VanEckは、自社のビットコインETFに7250万ドルを投資した。他のビットコインETF発行企業も、最新のS-1フォームの修正を通じて、初期資金に関する新たな詳細を公開した。Bitwiseは提案中のETFに50万ドルを、ブラックロックは1000万ドルをそれぞれ投資。パンテラキャピタルはETFが承認されれば2億ドルの投資を検討している。
ビットコインETFの承認は暗号通貨現物ETF承認の火付け役となる
🚨NEW: @ValkyrieFunds Chief Investment Officer @stevenmcclurg says it wouldn’t surprise him if he saw “Ripple” ($XRP) and Ethereum spot ETFs coming to market now that the @SECGov is about to approve one for Bitcoin. pic.twitter.com/EBcwvbgChs
— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) January 9, 2024
マクラーグ氏はブルームバーグの取材に対しビットコインETFの承認が次なる暗号通貨現物ETFの承認を後押しするとの見解を示した。同氏は「イーサリアム現物ETFの申請が行われていることからリップルの現物ETFの申請が行われ、市場で取引されても驚きはしない」と指摘した。グレースケールは5日、ポートフォリオを調整し、既存のファンド構成要素をそれぞれのウェイトに応じて一部売却し、売却益でAVAXとXRPを購入した。
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