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ビットコインETFの世界の動向とは?|欧州・加が多くの取引量を占める

7 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • ビットコイン現物上場投資信託(ETF)は6日現在、は世界に8か国で20種類の現物ビットコインETF承認され、取引が行われている
  • 世界で提供されているスポットビットコインETFは合計総資産は41億6000万ドルに上る
  • SECのETF承認による資金流入の予測などから、日本市場でもビットコインETFへの関心は高い
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ビットコイン現物上場投資信託(ETF)は6日現在、は世界8カ国で20種類の現物ビットコインETF承認され、取引が行われている。これにはG20のカナダ、ドイツ、ブラジル、オーストラリアの4カ国と、オフショア地域として知られるジャージー、リヒテンシュタイン、ガーンジー、ケイマン諸島が含まれている。

暗号資産トラッキングサイト「コインゲッコー」が6日に公開したレポートによれば、世界で提供されているスポットビットコインETFは合計総資産は41億6000万ドルに上る。現物ビットコインETFでトップの取引量を維持する国はカナダだ。これまで7種の現物ビットコインETFが承認され、合計総資産額は20億ドルに上る。これは、全世界のスポットビットコインETFの総資産の48.2%に相当する。

ドイツでは1種の現物ビットコインETFの承認が下り、取引が開始された。総資産額は8億250万ドルに及ぶ。ジャージーでは、4種の現物ビットコインETFが承認され、総資産は7億4777万ドルに昇る。ブラジルとリヒテンシュタインでも現物ETFが認可され、総資産は2億9574万ドル、2億1816万ドルを記録。一方、ガーンジー、オーストラリア、ケイマン諸島などではETFの資産規模は比較的小さい結果に。

カナダとヨーロッパ市場では、現物ビットコインETFが主要な取引商品となっており、カナダでは7種類、ヨーロッパでは10種類のETFが取引されている。ヨーロッパにおける9種のETFはオフショア地域で組み入れられ、ドイツのETC Group Physical Bitcoinがその例外として挙げられる。ヨーロッパの現物ビットコインETFの総資産は約18億5000万ドルと見積もられている。カナダの3iQ The Bitcoin Fundにおいては、ナスダック・ドバイにおいて取引が開始され、中東の投資家に対するスポットビットコインETFのアクセスの道が拓かれた。

アメリカではまだスポットビットコインETFが存在しないが、SECが保留中の申請を全て承認すれば、ブラックロックを含む12種のETFが市場に導入される可能性がある。データリサーチ会社のクリプト・クアントは17日、1月に承認期限が迫るビットコインETFがSECに承認された場合、ビットコイン価格は5万ドルから7万3000ドルまで上昇するとの見解を示していた。

香港証券先物委員会(SFC)の梁行政総裁は1日、仮想通貨の現物ETFに対し前向きな姿勢を示した。香港はこれまで先物ベースでのETFを承認しているが現物ETFは未承認だ。SECの現物ビットコインETFの動きを踏まえ、各国金融機関の動向に注目が集まる。

日本でのビットコインETFは今後登場する?

日本では、ビットコインETF等の仮想通貨投資信託商品は取り扱っておらず、購入はできない。しかし、SECのETF承認による資金流入の予測などから、日本市場でもビットコインETFへの関心は高い。暗号資産取引所バイナンスジャパンの千野代表は8月の事業説明会で、欧米でのビットコインETFを含む伝統金融とデジタル資産の融合に関して、千野氏も日本で同様の動きが出ると予測し、取引方法の多様化を指摘した

ビットコイン価格、短期視点では4万ドルへの続伸をにらむ

当社オン・チェーンアナリストイブラハム・アジバデ氏はこのほど、直近2週間での大口取引の増加を引き合いに4万ドル台への続伸がありうると指摘。ギャラクシー・デジタルのアレックス・ソーンリサーチ責任者はオプション取引での観点から「ビットコイン価格が3万5750ドルから3万6000ドルに上昇する際、1%の増加ごとに投資家は2000万ドル分のビットコインを追加で購入する必要があるため、価格の上昇を起こす可能性がある」との見方を示した

暗号資産サービスを提供するMatrixportは2日、ビットコイン価格は年末までに5万6000ドル代まで急騰する可能性があるとの見解を示した。同社のマーカス・ティーレン研究戦略責任者は、ビットコインが年内に100%以上上昇した場合、年末までに更なる平均65%の上昇が71%の確率であると指摘。現在の価格で計算すると、年末にはビットコインが56,000ドルに達する可能性がある。これは「ビットコインのサンタクロース・ラリー」と呼ばれる11月から12月にかけての上昇期待を反映している。過去のデータ分析によると、ビットコイン価格が10月末までに50%上昇していた年には、年末までに平均68%さらに上昇する傾向が見られた。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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