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ビットコイン価格、ETF承認後に7万ドル台の可能性も|クリプトクアント

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更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • クリプト・クアントは17日、ビットコインETFが承認された場合、ビットコインの価格は5万ドルから7万3000ドルまで上昇するとの見解を示した
  • ETF申請企業がそのAUMの1%をビットコインに投資すれば、ビットコインの時価総額の約3分の1の額となる1550億ドルの資金がビットコイン市場に流入することになる
  • 同社はビットコインの資金流入を背景に暗号資産市場の時価総額は、さらに1兆ドル増加すると見ている
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暗号資産(仮想通貨)データリサーチ会社のクリプト・クアント(Crypto Quant)は17日、ビットコインの(BTC)現物型上場投資信託(ETF)が米国証券取引委員会(SEC)に承認された場合、ビットコイン価格は5万ドルから7万3000ドルまで上昇するとの見解を示した

レポートでは、ETF承認による新しい資金の流入の結果、ビットコインの価格は5万ドルから7万3000ドルの間に達する可能性があると述べている。現在、ETFの申請を行っている企業群の資産総額(AUM)は合計で約15.6兆ドル。これらの企業がそのAUMの1%をビットコインに投資すれば、1550億ドルの資金がビットコイン市場に流入することになる。流入額は、ビットコインの現在の時価総額の約3分の1に相当する。

クリプト・クアントは、ビットコインへの1550億ドルの流入が生じれば、暗号資産市場全体の時価総額が4500億ドルから9000億ドルへと増加する可能性があると指摘。暗号資産市場の時価総額は、さらに1兆ドル増加すると見込まれている。

同社はスポットETFから資金流入は、21年の上昇相場でGrayscale Bitcoin Trust(GBTC)に流入資金よりも大きくなると見ている。GBTCは現在、資産総額167億ドルを有する世界最大の暗号資産ファンドである。

クリプト・クアントは、今年中にこれらのETFが承認されることは期待されていないが、GrayscaleやXRPのSECとの法的対立での裁判所の判決を受けて、最終期限である2024年3月までにこれらのETFが承認される可能性が高まっているとの見解を示している。

ビットコインETFはゴールドETFがもたらした時と同様の衝撃をもたらす?

クリプト・クアントリサーチ部長ジュリオ・モネロ氏は6月、ブラックロックなど大手投資ファンドのビットコイン投資により、ビットコイン価格が上昇する可能性があると指摘。同社キ・ヨンジュCEOは同月、ゴールドのETFのマーケット規模の変化を引き合いに、ビットコインETF承認後のビットコインマーケット規模の拡大を示唆していた。専門家は、今後10年でビットコインETF市場が30兆ドルに達すると見ている

ビットコインは16日、暗号資産メディア「コインテレグラフ」が報じた米大手資産運用ブラックロックのビットコインETFに関する誤報により価格が乱高下していた本稿執筆時のビットコインの価格は2万8775ドルで前日比2%増。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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