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ビットコイン価格が現物ETF承認誤報で乱高下|現在は沈静化

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更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • ビットコインは16日、海外暗号資産メディアが報じたブラックロックのビットコイン(BTC)現物型上場投資信託(ETF)に関する誤報により価格が乱高下した
  • ビットコインは3万ドル台に到達するも即急落。価格の乱高下を受けて暗号資産(仮想通貨)市場全体で1億ドルを超えるポジションが清算された
  • ブラックロックのラリー・フィンクCEOは誤報に関し、この情報を耳にしたのは1時間前だったが、これは、暗号資産に対する高まる関心の一例と捉えられると述べた
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ビットコイン(BTC)は16日、暗号資産メディア「コインテレグラフ」が報じた米大手資産運用ブラックロックのビットコイン現物型上場投資信託(ETF)に関する誤報により価格が乱高下した。誤報により、ビットコイン価格は一時10%急騰し、3万ドル台をタッチした後、同日中に急騰前の水準に戻った。価格の乱高下を受け、暗号資産(仮想通貨)市場全体で1億ドルを超えるポジションが清算された。

誤報とされる記事が掲載されたは16日22時半ごろ。米国証券取引委員会がブラックロックのビットコインETFを承認したとの内容だった。同報道を受け、ビットコイン価格は急騰、しかし、ブラックロック側は公式発表で誤報と指摘し、価格は急落した。本稿執筆時点のビットコインの取引価格は2万8344ドル。他の暗号資産も同様の動きを見せた

Coinglassのデータによれば、暗号資産市場全体の総清算額は1億400万ドルに上り、ロングポジションは3173万ドル、ショートポジションは7208万ドルで清算された。コインテレグラフは、謝罪を行い、情報の真偽を確認せずに発信したことを明らかにした。

ブラックロックのCEO、ラリー・フィンクは17日の報道番組にて、誤報についてコメント。「暗号資産への関心の高まりを示す出来事で、ビットコインは将来、質への逃避先となるだろう」との見解を示した。ブラックロックは、資産規模9.5兆ドルを管理する世界最大の資産運用会社で、6月にビットコインETFの申請を行っており、その導入は暗号資産市場に大きな影響をもたらすとの見方がある。専門家は、今後10年でビットコインETF市場が30兆ドルに達すると見ている

ブルームバーグのジェームズ・セイファート氏は13日、2024年1月までにその承認確率が90%であるとの見解を示しており、最終決定が出る日は近いとの見方も出ていた。現在、SECには7つのビットコインETF申請が提出されている。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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