ビットコイン(BTC)は23日現在、5万1163ドルで取引されている。アナリストらは、大口投資家の動きは弱まっているとしながらも、価格のさらなる上昇や小売投資家による強気の動きに注目する。
#Bitcoin realized price for a 30-day active whale cohort is $40.5K. pic.twitter.com/KmgD6fiCXH
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) February 23, 2024
クリプトクアントのキ・ヨン・ジュCEOは、ビットコイン(BTC)の大量の店頭取引(OTC)の停滞が、直近30日で活動していた大口投資家による可能性があると示唆した。OTC取引は、マイナー以外にも様々なトレーダーが利用しており、同氏によれば、「大口投資家」は過去30日間に取引を行い、100BTC以上を所有し、セルフカストディのコールドウォレットを使用している投資家を指す。これらの投資家のビットコインの平均取得価格は約4万5000ドルである。
さらにキ・ヨン・ジュ氏は、OTC取引の増加は最近活動したこれらの大口投資家によるものであり、CryptoquantJapanの分析では、実現価格(紫の線)が過去23年間にわたり徐々に上昇し、現物ETFが承認された後に急激な上昇を見せたことを明らかにしている。この現象は大量のビットコインが市場に流入し、それが市場での手仕舞いにつながった可能性があることを示唆している。
CryptoquantJapanは、実現価格が23年の間ゆるやか上昇し、現物ETF承認後に急騰したと主張し、この現象は、大量のビットコインが市場に供給された結果、BTCを売却した投資家が増えた可能性がある指摘した。
アナリストら、ビットコイン価格のさらなる上昇は見込めると強気
当社ニュース部門の最高責任者であるアリ・マーチン氏はグラスノードのオンチェーンデータを引き合いに、5万1500ドルはビットコインにとって重要なサポートゾーンの1つになっていると主張。BTCがこの価格を維持し続ける限り、5万7000ドルへの上昇の可能性があるとした。暗号資産貸付大手Matrixportは23日の報告書で、3月中にビットコインが6万3000ドルに到達する目標は達成可能であるとした。価格上昇の要因にはビットコインの半減期、連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後の利下げへの期待、そして米国大統領選挙が含まれるとした。

暗号資産リサーチ会社Kaikoの22日のレポートによれば、Grayscaleの流出は他のETFへの流入によって十分に相殺されており、29取引日中20日が純流入を示している。同社はビットコインの供給はETFに流れ続けており、これらの製品への一貫した需要を示唆しているとし、流出が減速するにつれてビットコインは上昇ラリーを始めていると述べた。
JPモルガン、「2月の上昇相場は小売投資家によって牽引された」
JPモルガンの22日分析によれば、2月は株同様、小売投資家の暗号資産への関心が増加し、市場のラリーに寄与した可能性がある。同社は2月の価格相場は個人トレーダーの衝動的な行動によるもので、機関投資家や市場基盤によるものではないと指摘する。
分析チームは「小売投資家のモメンタムが2月に暗号資産市場へ戻り、2月の市場ラリーを牽引する要因となった」と述べた。上位30の仮想通貨のパフォーマンスを表すGMCI 30指数は年初から13%以上上昇。さらにビットコインは2月14カ国の対法定通貨で史上最高値を更新している。
JPモルガンの分析では、ビットコインのオンチェーンでの累積フローの分析、ウォレットの動きの違いの分析、そして新設されたビットコイン現物ETFへの資金流入の調整を通じて、小売投資家の市場への参入が顕著であることが明らかにされている。AI関連銘柄やミームトークンの人気上昇も、小売関心の指標として挙げられるとした。
同社は市場に影響を与える主要な3つの要因は、ビットコインの半減期イベント、Ethereumネットワークの大規模アップグレード「Dencun」、そして5月の米国におけるイーサリアム現物上場投資信託(ETF)の承認であると指摘。一方で半減期とDencunはすでに市場価格に大部分反映されており、イーサリアムETFの承認可能性は50%とされているとした。申請社の1つであるヴァルキリーはイーサリアムETFの承認には1から2年の期間が必要であると見ている。
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