ビットコイン価格(BTC)は、8月14日に過去最高値の12万3,731ドルを記録して以降、下落基調にある。現在は11万5,892ドルで取引されており、わずか1週間で7%の下落となった。この調整はトレーダーの懸念を呼んでいるが、オンチェーンデータは、大口投資家による反発の可能性を示している。
BTCが新たな上昇傾向に入る可能性、アナリストの見解
CryptoQuantの新レポートで、匿名アナリストのSunflowrQuantは「BTCの新たな上昇トレンドが近く始まる可能性がある」と指摘し、オンチェーン指標が強気のシグナルを示していると述べた。
同氏は取引所クジラ比率に注目し、この数値が歴史的に価格のローカルボトムと一致する水準に上昇していると分析している。
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取引所クジラ比率は、上位10件の大口取引から流入するBTCの割合を測定する。比率が上昇することは、大口投資家の動きが活発化していることを示し、しばしば市場変動の前触れとなる。
この比率が上昇すると、大口投資家(クジラ)が取引所で活発に動いていることを意味し、多くの場合大きな市場変動のシグナルと解釈される
また、過去の動きを観察すると、この比率が0.50に達する局面でBTCは底値を付け、その後に反発へ向かうケースが多いという。
取引所クジラ比率が0.50を試すたびに、価格のローカルボトムを形成し、統合期間を経て上昇に転じることが繰り返されてきた
現在、この指標の7日間移動平均は0.48で、0.50に接近している。

歴史が繰り返されるならば、現在の下落は終息に近づいており、新たな反発の基盤が形成されつつある可能性がある。
ビットコイン清算ヒートマップが12万ドルの価格磁石を示唆
CoinglassのデータによるBTC清算ヒートマップも強気シナリオを示している。流動性の集中は12万ドル付近に形成されており、この水準が短期的な「価格の磁石」として作用する可能性がある。

清算ヒートマップは、レバレッジポジションの集中を可視化するツールであり、清算が発生しやすい価格帯を示す。資本クラスターが現行価格の上に存在すると、トレーダーはそこを狙って動き、短期的な上昇圧力を生みやすい。
したがって、BTCは12万ドルに向けた短期的な反発を試みる可能性がある。
BTC、売りが続けば11万1000ドルまで下落の恐れ
SunflowrQuantの見立てが正しければ、BTCは近く底を打ち、統合局面を経て12万ドルを目指す展開が期待される。

ただし、短期的に売り圧力が強まれば、BTCは8月3日以来の水準である11万1,961ドルまで下落するリスクも残る。
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