カルダノ（ADA）の価格が上昇基調を強めている。今週に入り26％超の上昇を記録し、1ドル台回復が視野に入ってきた。
大口投資家のウォレットによる蓄積が続いており、目立った売り圧力は確認されていない。価格の反発というよりも、より持続的な上昇局面に入ったとの見方も出ている。
クジラウォレットが着実に蓄積中
100万から1000万ADAを保有するウォレットグループ、通称クジラは、1月の約33%から7月中旬には36.15%まで保有量を増やしている。3月のADAの急騰にもかかわらず、このグループは保有を減らしていない。これは、主要な保有者がさらなる上昇を期待していることを示している。
クジラウォレットは通常100万から1000万コインを保有する大口のADA保有者であり、その行動は市場の方向性に影響を与えることが多い。
消費コインの年齢が低いため、大規模な退出はまだない
Spent Coins Ageメトリックは6月中旬に一時的に急上昇したが、その後低いレベルに戻った。これは古いADAコインが売られていないことを意味する。多くの長期保有者が静観しているようで、これは上昇トレンド中の典型的な強気のシグナルである。
また、6月中旬と4月初旬のSpent Coins Ageメトリックの大幅な急上昇は、主要な価格急騰と一致しなかった。これは、古いウォレットに関連する売却トレンドが必ずしも利益を目的としたものではないことを示している。これは上昇トレンドの市場において良い兆候であり、ラリーを制限する要素があまりないことを意味する。
Spent Coins Ageはコインが移動される前にどれだけの期間保持されているかを測定する。低い値は古いウォレットからの売り圧力の減少を示唆する。
カルダノ価格が重要な抵抗線に接近
カルダノの価格は現在0.73ドルで取引されており、0.618フィボナッチレベル（0.7287ドル）をわずかに上回り、二重抵抗ゾーンに向かっている。
- 0.77ドルの強い水平レベル
- 0.786フィボナッチで0.78ドル
もしADA価格が両方を突破すれば、0.86ドルまでの抵抗はほとんどなく、そこから1.618フィボナッチ拡張は1.08ドルを目指し、現在のレベルから約46%の上昇の可能性を示す。
フィボナッチ拡張は0.51ドルのスイングローから0.86ドルの高値まで引かれ、0.50ドル付近でのサポートを確認する教科書的なインパルス波である。
クジラが蓄積し、大量の売却の兆候がなく、価格構造が明確であるため、カルダノの1.08ドルへの上昇はますます現実味を帯びている。しかし、0.72ドルを下回り、重要なサポートレベル（0.68ドルまたは0.5フィボナッチレベル）の再テストが続くと、強気の見解が無効になる可能性がある。
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