国内暗号資産(仮想通貨)取引所取扱銘柄のカルダノ(Cardano・ADA)は7日、IAMXとNMKRの共同で開発を行うブロックチェーン技術を統合したメールサービス「ADAmail」を発表した。同サービスは近日中にローンチされる。
同サービスは仮想通貨ウォレットとメールを結合し、ウォレットを使って直接メールにログインできるサービス。現在の暗号資産市場では、コミュニケーションは主にX(旧Twitter)やDiscordなどのプラットフォームで行われているが、ADAmailは、ウォレットとの直接的なコミュニケーションを可能にすることを目指す。
主な機能は以下の通り。
- ウォレットアドレスへのメール送信: ウォレットアドレスに直接メールの送受信が可能。
- NFT統合: NFTを通じてメールにアクセスでき、特別なメールエイリアスも取得可能。
- ウォレットでメールに署名: メールの真正性を検証。
- DID統合: 分散型識別子を統合し、シームレスなエクスペリエンスを提供。
- メール経由のトランザクション: 資金の送受信が簡単に。
- 特定のポリシーIDホルダーへの一括送信: 効率的なコミュニケーションツールとして活用可能。
- 分散型識別子(DID)とは、ブロックチェーン技術を用いて、個人が自己のアイデンティティを管理し、証明するための識別子のこと。従来のアイデンティティ管理においては、中央集権的な機関が管理することが多かったため、プライバシー保護や安全性の問題が指摘されてきた。一方、DIDは分散型であるため、個人自身がアイデンティティを管理することが可能で、プライバシーやセキュリティ面での利点がある。
ADAmailでは3つの製品をリリースする予定。同サービスによってユーザーはアイデンティティを柔軟に管理でき、プライバシーを保持しながらコミュニケーションを行えるため、コミュニケーションの新しい方法を提供する。
ADAの蓄積量は増加傾向に
仮想通貨分析サイトSantimentによれば、10万から1000万$ADAを保有する大口投資家、いわゆる「クジラ」と「シャーク」が購入を続け、クジラらの保有値は2022年9月以来の最高水準に。これに加え、過去6ヶ月にわたり、オンチェーンの取引量がほぼ毎週増加している。暗号資産リサーチ企業のMessariのレポートでは、今年第2四半期には、TVL(USD)は第1四半期比9.7%増の1億5170万ドルに上昇。カルダノのステーブルコイン時価総額も34.9%増加し、54位から37位へと上昇したことが明らかになっている。分散型取引所(DEX)Minswapは、前四半期比167.5%増のトランザクションを記録した。
暗号資産トラッキングサイトのコインマーケットキャップによると、現在のADAの価格は0.2971ドルで前日比2.19ドル増。24時間の取引量は21.7%増加しており、時価総額ランキングは第8位となっている。一方で、最高値からは90.38%下落している。
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