トラスティッド

デジタル人民元の給与支払、公共セクターを中心に普及|中国

4分
投稿者 Shunsuke Saito
編集 Shigeki Mori

概要

  • 中国のCBDC普及政策として、公共セクターでデジタル人民元による給与支払が実施
  • デジタル人民元は現在、中国国内の主要な決済手段と統合されつつある
  • デジタル人民元は、ユースケースの増加と給与支払の浸透により今後さらに普及するだろう
  • promo

中央銀行デジタル通貨(CBDC)普及のため、中国政府は公共セクターを中心に、デジタル人民元(e-CNY)での給与支払いを推進している。この件について、当社ジャーナリストが報告した

デジタル人民元の給与支払、公共セクターが主導

中国のデジタル人民元は、主要国で発行されているCBDCの中で最も成熟していると言っても過言ではない。しかしながら、まだパイロット段階にある。中国の中央銀行に相当する中国人民銀行(PBC)は、デジタル人民元のプロジェクトを段階的に展開している。

中国の国内メディアは22日、中国江蘇省南部に位置する常熟市の公務員を対象に5月以降、デジタル人民元による給与支払を実施予定であると報じた

なお、中国では2020年から給与支払におけるCBDCの展開が始まっており、一貫して公共部門が主導してきた。

江蘇省蘇州市の湘城区は、政府機関の職員に対し、デジタル人民元による一部給与の支払いをいち早く実施した。江蘇省太倉市は21年7月、政府機関の職員に対し、デジタル人民元での全額給与支払を達成した。

デジタル人民元の給与支払とCBDCの普及

他国と比較して中国では、国内人口に占める公共セクター従事者の比率が高い。デジタル人民元のユースケース増加と相まり、公共セクターにおけるデジタル人民元建ての給与支払いは、CBDC普及を促すだろう。

一般的な消費者の間で、CBDCへの関心は高い。実際に、CBDCを保管・使用に必要なウォレットを開設する人々は増加している。にもかかわらずCBDCの取引量は、他の暗号資産(仮想通貨)を比較すると低水準にあった。

しかし、中国では22年12月、決済大手「アリペイ(Alipay)」が、デジタル人民元のネットワーク接続に成功した。さらに3月、人気SNS「ウィーチャット」発の決済サービス「ウィーチャット・ペイ(WeChat Pay)」が、デジタル人民元のサポートを開始した。

これらの取り組みにより、CBDCの普及は加速する見込みだ。

ベスト暗号資産取引所
Bitget Bitget 見る
Phemex Phemex 見る
Margex Margex 見る
Bybit Bybit 見る
Coinrule Coinrule 見る
ベスト暗号資産取引所
Bitget Bitget 見る
Phemex Phemex 見る
Margex Margex 見る
Bybit Bybit 見る
Coinrule Coinrule 見る

Follow us on:

X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル

免責事項 - Disclaimers

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

Shunsuke-Saito.png
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
筆者の紹介を全文表示
スポンサー
スポンサー