日本最大規模のNFTコレクション「CNP(CryptoNinja Partners)」のスマートコントラクト移行が29日、秒読み段階に入った。CNPのマーケティング担当・イケハヤ氏が状況についてTwitterで説明した。
CNPがスマートコントラクト移行を決定した背景には、大手NFT市場「OpenSea」が2月に行った大幅な方針転換がある。OpenSeaはこれまで「クリエイター・ファースト」の姿勢を示し、ロイヤリティ最大10%の規定を死守してきた。
ロイヤリティとは:
二次流通における売却価格の一部が、NFTの発行主へ自動的に還元される仕組み。
しかし新興NFT市場「Blur」の台頭によるマーケットシェアの減少を避けられず、ロイヤリティ規定について、最低0.5%の任意支払い制に強制移行。22年11月にOpenSeaが提供開始した新コントラクト「Operator Filter」を使用しないNFTコレクションが該当していた。
さらにOpenSeaの収益となるプラットフォーム手数料についても、期間限定で従来の2.5%から無料とした。
OpenSeaの新方針により、これまで10%に設定していたCNPのロイヤリティ率は実質0.5%に激減し、開発・運営に悪影響を与えていた。
一方、新興NFT市場「Blur」は取引量の多寡に応じて独自トークン「BLUR」の大型エアドロップを実施。これを受けて、より多くのエアドロップ報酬を狙う転売目的の取引ボット(bot)が急増した。
取引ボットは自動的にNFTをフロア価格で出品し、売れない時間が続くと自動的に値下げをする。この影響でCNPについてもフロア価格が低下し、一部ホルダーが狼狽売りをするなど、相場下落が続いていた。
CNPは、スマートコントラクト移行についてNFTホルダーを対象としたコミュニティ投票を実施。投票総数3,452のうち、賛成票は約99.7%に相当する3,440であった。
新スマートコントラクトでは、NFT発行主がロイヤリティ最大10%を任意で設定できる「Operator Filter」、盗難防止機能である「Contract Allow List」、盗品凍結機能を導入する。CNPのコントラクト移行は4月中を予定。コントラクト移行に伴い、転売目的の取引ボットが撤退し、フロア価格の上昇とロイヤリティ収益の増加が見込まれる。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。