23年の暗号資産の時価総額は90%増、第4四半期の取引量は60%増となった。9月時点で全世界で約4億2500万人が暗号通貨を保有している。また、G20諸国の83%が関連規則を制定または検討中だ。市場は24年に期待される上昇相場向けて準備を進めている。
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは19日、コインベースのブログで自身の暗号資産市場に対する見解を示した。同氏は暗号資産市場を「暗号通貨は金融の未来とされ、業界は成長している」と称した。同氏は暗号通貨は低手数料、高速性、新規顧客へのアクセスを提供し、グローバルなステーブルコインの取引額は約9兆ドルに達していると指摘。海外労働者は暗号通貨を利用して取引し、これは他の手段より96%安価で、処理時間も短縮されている。グローバル金融センターは暗号通貨ハブへと変貌しているとした。
24年はDeFiとDeSoc、そしてAIとブロックチェーンの統合に期待
暗号資産リサーチ企業メサーリが19日に発表したレポートによれば24年の暗号資産市場全体としては、DeFi(分散型金融)が重要なセクターであり続けている。DeFiは伝統的な金融システムに代わる新しいパラダイムを提供しているとした一方で、規制当局からの圧力が高まっており、特にセキュリティやコンプライアンスに関する規制が市場の成長に影響を与える可能性があると指摘した。
同社がレポートで新たなセクターとして注目したのが、DeSoc(分散型ソーシャルネットワーキング)だ。ブロックチェーン技術を活用したDeSocは、既存の中央集権的なソーシャルメディアプラットフォームに代わる新しい形態を提案する。コンテンツクリエーターへの公平な報酬分配や、プラットフォームの透明性と信頼性の向上が期待される。同社はDeSocは、ユーザー参加型の経済モデルと分散型のガバナンスを通じて、ソーシャルメディア業界に新たな動きを生み出す可能性を秘めているとした。
アナリストらが24年に期待する暗号通貨とは?
メサーリのアナリストらは同レポートで、特に注目している暗号資産、その年のパフォーマンスに関する見解、保有銘柄、および興味のあるセクターについて詳細を共有した。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、多くのアナリストによって重要な保有銘柄として挙げられた。これらの暗号通貨は、暗号資産市場における「ブルーチップ」と見なされ、安定した価値の保持と成長の潜在力が評価された。
ソラナ(SOL)やレンダートークン(RNDR)などの新興銘柄も、一部のアナリストから高い評価を受けている。これらは、イノベーションやユニークな技術的特徴を持ち、将来の成長への期待が示された。加えてアナリストは、AIとの統合、DeFi、DeSocなどに関連する通貨に対する興味も明らかにした。
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