米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げにもかかわらず、暗号資産市場はここ数日さえない。リスク資産の押し上げ要因と見られていたが、取引は低調で、新週入り後も相場は横ばい圏にとどまっている。
こうした環境下でも、エコシステム面の進展を背景に、今週の上昇余地に注目したい暗号資産関連株がある。以下、主な3銘柄を挙げる。
暗号資産関連株1|ビボパワー・インターナショナルPLC(VVPR)
SponsoredVivoPower Internationalの株価は金曜の取引を4.83ドルで終了(前日比▲4.45%)。下落基調にあるものの、同社の暗号資産戦略で進展があり、今週は反発の芽もある。
9月18日、世界的なステーブルコイン決済プラットフォームConfirmoとの提携を発表。これにより、従業員への支払いをステーブルコインで処理可能とする。今回の取り組みは、財務管理やB2B決済アプリケーション拡充の基盤整備という位置づけでもある。
本件が株主の期待を喚起し需要が強まれば、VVPRは5.62ドル超えを試す展開も考えられる。
一方で、売りが優勢となれば4.73ドル割れのリスクもあり、今週はVVPRにとって値動きが荒い局面となる可能性がある。
Sponsored Sponsored暗号資産関連株2|HIVEデジタルテクノロジーズ(HIVE)
HIVEは金曜終値が3.79ドル(▲1.3%)。もっとも、完全子会社BUZZ High Performance Computing(BUZZ HPC)の拡張で、今週の上昇余地に注目が集まる可能性がある。
9月18日、BUZZ HPCがトロント大都市圏(GTA)で7.2MWのデータセンターサイトを取得したと発表。AIワークロード向けTier III+相当の施設構築を見据え、企業・機関・政府向けにコロケーションを提供する計画だ。
この動きにより、HIVE DigitalはAIクラウド/高性能計算のフロンティアに位置づけられる。市場心理の変化とともに物色対象となる余地がある。
Sponsored Sponsored買いが加速すれば、HIVEは3.92ドル超えを視野に入れる。
逆に売り圧力が強まれば、3.36ドル割れの公算が高まる。
暗号資産関連株3|コインベース(COIN)
SponsoredCOINは金曜終値342.46ドル(▲0.20%)。週末にかけてやや軟調だったが、直近で示された成長戦略が評価されると、今週は上値を試す展開も想定される。
2日前のFox Businessのインタビューで、ブライアン・アームストロングCEOは、暗号資産技術で従来の銀行サービスを置き換える「金融スーパーアプリ」構想を提示。ユーザーの“メイン金融口座”として、銀行やフィンテックが提供してきた幅広いサービスを、より速く安価な暗号インフラ経由で提供する方針を示した。
期待先行の買いが強まれば、COINは361ドル方向への戻りを試す可能性がある。
一方で、地合い悪化による売りが広がれば、329.26ドル割れも想定される。