GOODREIは23日、暗号資産(仮想通貨)の追跡ツール「PangoLink」(パンゴリンク)を用いた不正送金調査において、従来の手動調査と比べて所要時間を約70%短縮できるとの検証結果を明らかにした。
近年、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など暗号資産の普及が進む一方、詐欺や不正アクセスによる資産流出事件が社会問題化している。警察庁の報告では、2024年には複数の暗号資産交換業者名義の銀行口座に32億円相当が不正送金される実態が判明しており、現金がインターネットバンキング経由で暗号資産に転換されるケースも目立っている。
従来の手動調査では、ブロックチェーンエクスプローラーを利用してフィルタリングや取引抽出、表計算ソフトへの転記などを繰り返す必要があり、高度な専門知識と時間が求められていた。しかし、PangoLinkは日時・金額の指定による取引抽出と、グラフ表示による可視化をワンストップで自動処理できる仕組みである。
検証内容と効果
実際の流出案件をモデルケースに、従来手法とPangoLinkを用いた場合の作業時間を比較。取引抽出では平均43.8秒から31.7秒へ27.6%の短縮、可視化工程では4分56.2秒から1分17.5秒へ約74%の短縮を達成した。両工程のトータルでは、従来5分40秒に対してPangoLinkは1分49.2秒となり、総合で時間を67.9%短縮できることが確認された。
背景には、調査対象が数千~数万件規模に達する大規模かつ複雑な事案が増えている実情がある。手動作業ではヒューマンエラーのリスクが増大し、効率性が著しく低下する。一方、PangoLinkはフィルタリングや可視化機能がスケールに応じて効果を発揮し、特に大規模案件でさらなる時間短縮が期待されるという。
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