トラスティッド

暗号資産追跡ツール、不正送金調査を約7割短縮―GOODREI検証

3分
投稿者 Shigeki Mori
編集 Shigeki Mori

概要

  • GOODREIが暗号資産追跡ツール「PangoLink」を検証し、不正送金調査時間を約70%短縮した
  • 手動追跡に比べ、抽出工程で約28%、可視化工程では約74%の時間削減を実証
  • 大規模案件ではさらに効率向上が期待され、被害の早期対応に寄与する可能性を示唆。
  • promo

GOODREIは23日、暗号資産(仮想通貨)の追跡ツール「PangoLink」(パンゴリンク)を用いた不正送金調査において、従来の手動調査と比べて所要時間を約70%短縮できるとの検証結果を明らかにした。

近年、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など暗号資産の普及が進む一方、詐欺や不正アクセスによる資産流出事件が社会問題化している。警察庁の報告では、2024年には複数の暗号資産交換業者名義の銀行口座に32億円相当が不正送金される実態が判明しており、現金がインターネットバンキング経由で暗号資産に転換されるケースも目立っている。

従来の手動調査では、ブロックチェーンエクスプローラーを利用してフィルタリングや取引抽出、表計算ソフトへの転記などを繰り返す必要があり、高度な専門知識と時間が求められていた。しかし、PangoLinkは日時・金額の指定による取引抽出と、グラフ表示による可視化をワンストップで自動処理できる仕組みである。

検証内容と効果

実際の流出案件をモデルケースに、従来手法とPangoLinkを用いた場合の作業時間を比較。取引抽出では平均43.8秒から31.7秒へ27.6%の短縮、可視化工程では4分56.2秒から1分17.5秒へ約74%の短縮を達成した。両工程のトータルでは、従来5分40秒に対してPangoLinkは1分49.2秒となり、総合で時間を67.9%短縮できることが確認された。

背景には、調査対象が数千~数万件規模に達する大規模かつ複雑な事案が増えている実情がある。手動作業ではヒューマンエラーのリスクが増大し、効率性が著しく低下する。一方、PangoLinkはフィルタリングや可視化機能がスケールに応じて効果を発揮し、特に大規模案件でさらなる時間短縮が期待されるという。

ベスト暗号資産取引所
Bitget Bitget 見る
Phemex Phemex 見る
Margex Margex 見る
Bybit Bybit 見る
Coinrule Coinrule 見る
ベスト暗号資産取引所
Bitget Bitget 見る
Phemex Phemex 見る
Margex Margex 見る
Bybit Bybit 見る
Coinrule Coinrule 見る

Follow us on:

X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル

免責事項 - Disclaimers

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

Shigeki_Mori.jpg
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
筆者の紹介を全文表示
スポンサー
スポンサー