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暗号資産市場、2023年Q2の合計取引高43%減|流動性低下の懸念

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ヘッドライン

  • 暗号資産市場の合計取引高は2023年Q1から2023年Q2にかけて43%減少
  • NFT市場の合計取引高も2023年Q1から2023年Q2にかけて35%減少
  • ステーブルコイン市場を見るとUSDTが2023年Q2で時価総額4.4%増(34.8億ドル)を記録し、一強化が進行
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最新レポートによると、2023年Q2(4月〜6月)における暗号資産(仮想通貨)市場取引高は、前四半期比43%減少した。NFT市場の取引高も31.5億ドルと、2023年Q1(1月〜3月)の48.4億ドルから35%減少した。オンチェーン分析ツールDuneによると、過去1週間でNFTトレードを行ったユニークウォレット数は世界全体で862となっている。

暗号資産の市場規模、縮小傾向に

暗号資産市場とNFT市場の取引高はともに縮小傾向にあり、流動性の低下が深刻化している。例外的にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)取引高が、前四半期比でそれぞれ6.9%、6%増を記録。

中央集権型取引所(CEX)上位10社の現物取引高(2023年Q2)は1兆4200億ドルで、前四半期比43.2%減。上位10社中、取引高が増加したのはバイビット(ByBit)とビットゲット(Bitget)のみだった。暗号通貨の大部分は中央集権型取引所で流通しているため、業界全体における流動性低下が示唆される。

ステーブルコイン市場規模、暗号資産USDTを中心に拡大

ステーブルコイン市場を見ると、上位15銘柄の合計時価総額(2023年Q2)は前四半期比3.5%減(46億ドル)。とくにUSDコイン(USDC)は15.9%減(51.8億ドル)、バイナンスUSD(BUSD)は45.4%減(34.3億ドル)と、大幅減を記録した。

例外的にテザー(USDT)が前四半期比4.4%増(34億8000万ドル)となり、1強化が進みつつある。なお、ステーブルコイン市場に占めるUSDTのシェアは6月末、66%に達した。2023年Q2で最も時価総額を増やしたステーブルコインはTrue USD(TUSD)で、50%増(10.2億ドル)。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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