暗号資産クジラが9月末にかけて静かに3つのアルトコインでポジションを構築している。しかし、その投資戦略は大きく異なる3つの賭けとなっている。
サンティメントとナンセンのデータによると、大口保有者はAave(AAVE)、ユニスワップ(UNI)、ムーンリバー(MOVR)を新たに買い増している。価格は今後どのように反応するか。
AAVEクジラ、V4拡大で買い越し
AAVEについては積極的な累積が最も顕著である。
サンティメントによれば、9月28日以降、10万〜100万AAVEを保有するウォレットが約19万トークンを追加した。現行価格では約3000万ドル相当である。
主な買いはAAVEが176ドル台まで上昇する過程で入った。その後も保有量はほぼ変化していないため、クジラは下落局面でも売らずに保持している。
この買い増しはAaveのV4展開において、運用中ローンが4億ドルを突破したタイミングでもあった。
AAVEは160ドル付近で推移。155ドル近辺が重要な下値支持線で、176ドルが強気派が奪還を目指す主な水準となる。
UNIクジラは押し目を買い増し
ユニスワップの動向は異なる様相である。
9月28日以降、クジラは約113万UNIを追加購入しており、金額換算で約1000万ドル。トークン価格は9.66ドルから8.45ドルに下落したが、買い増しが続いた。
これは押し目での買いとみられる。ただ、クジラ保有量は今月初めの水準には届いておらず、足元の買い増しは直前の売りを一部取り戻したに過ぎない。
UNIの重要水準は8.45ドル付近。この水準を維持できれば反発局面を維持できる。
MOVRクジラ、79%の急騰を追う
ムーンリバーは思惑色の強い銘柄である。MOVRは24時間で80%近く上昇し、ナンセンのデータでは、対象となったコントラクトの上位100アドレスの保有量が11%以上増加した。
これは積極的なモメンタム買いを示唆する。一方でリスクも高い。MOVRの時価総額は約2200万ドルで、比較的小規模な資金流入でも価格が大きく動く。
米国のインフレ指標が予想以上に鈍化し、10月のFRB利上げ観測が後退する中、クジラが2026年末に向けた強気相場を見込んで仕込みを進めている可能性がある。
ただ、実際には11月の米国中間選挙後のマクロ環境次第となる。









