「チェーンリンク・ファンクション」(Chainlink Functions)は、開発者の作業をシンプルにする、サーバーレス開発者向けプラットフォーム。ただし、ディージェン(degens:恐れを知らないトレーダー)は、それを「ステーブルコイン 」と皮肉混じりで呼んでいる。
Web3オラクルのチェーンリンクがチェーンリンク・ファンクションを発表した。これは、Web2 API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)とスマートコントラクトのシームレスな接続を可能にするものだ。APIは、他のアプリケーションの既存のコードを新しいアプリケーションで活用できる仕組みである。
(ちなみに、これまで)アマゾンウェブサービス (AWS)、メタ、グーグル・クラウドといった大手ウエッブサービスでは、Web3開発者がチェーンリンク・ファンクションを使ってどのように(アプリケーションを)構築できるかを示すことが可能だった。
なお、発表されたチェーンリンク・ファンクションは、ベータ版であり、イーサリアムのセポリア(Sepolia)とポリゴンの(Mumbai)のテストネットでのみアクセス可能である。
チェーンリンク・ファンクションのユースケース
チェーンリンク・ファンクションは以下のようなユースケースに役立つとされる:
- データ・コネクティビティ
- モノのインターネット(IoT)デバイスと従来のバックエンドのコネクティビティ
- データ・コネクティビティとトランスフォーメーション
- オフチェーンコンピューティングとストレージ
チェーンリンクの最高プロダクト責任者(CPO)であるKemal El Moujahid氏は、開発者はもはやバックエンドの複雑さに対処する心配がなく、次の大きなWeb3ユースケースを開放することに集中できると信じている。同氏は「開発者は分散型アプリケーションに集中することができ、コネクティビティ、セキュリティ、信頼性はチェーンリンク(ファンクション)に任せることができる」と記している。
Web2開発者は、Web3への飛躍に期待を膨らませている?
チェーンリンクは、開発者エクスペリエンスを改善することで、何百万人ものWeb2開発者をそのまま、Web3上に組み入れることを構想している。同CPOは「ブロックチェーンがクラウド、あるいはAIと同じように普及するためには、Web3の開発者エクスペリエンスに存在する障壁を取り除き続ける必要がある。APIデータへのアクセス不足は、チェーンリンク・ファンクションが解決する基本的問題の1つだ」と書いている。
一方、開発者コミュニティでは、チェーンリンク・ファンクションが実際にどんな影響をもたらすのか、期待に胸を膨らませている。あるシニアWeb2開発者は、新規開発者にとっては 「きわめてやりやすくなる」と語っている。
暗号資産コミュニティは、チェーンリンクを 「ステーブルコイン 」扱い
チェーンリンクは、様々な戦略的パートナーシップを結んでいることで知られている。例えば、2022年9月、SWIFT(国際銀行間通信協会)がチェーンリンクと提携し、CCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)を用いたクロスチェーン・トークントランスファーに取り組んだ。
しかし、上記提携は(チェーンリンクのトークン)値動きにはさほど影響を与えていない。それゆえ、不満のあるトークン(LINK)保有者は、上記パートナーシップを 「取るに足らないもの 」と呼んでいる。LINKをステーブルコインと呼称して批判する声もあった。
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