ENAはイーサリアムベースの合成ドルプロトコル「Ethena」のネイティブトークンであり、本日の暗号資産市場で最も好調な銘柄となっている。ENAは現在、0.60ドル前後で取引され、過去24時間で11%の上昇を記録した。今回の価格上昇の背景には、Ethenaが発行する合成ドルペッグステーブルコイン「USDe」の流通量が急増したことがある。テクニカル指標も上昇傾向を示しており、ENAの短期的なさらなる上昇の可能性が指摘されている。
ENA急騰、USDe供給量が過去最高の87億3000万ドルに
ENAの価格が急騰した背景には、USDeの流通量が過去最高の87億3000万ドルに達したことがある。Etherscanのデータによると、USDeの流通供給量は現在87億3000万ドルで、7月16日以降だけでも34億ドル以上増加している。
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この急激な供給量の増加は、投資家が安定した利回りを得られるドルに対するエクスポージャーを求めていることを示しており、プロトコルの利用者拡大と資本流入を反映したものとみられる。
ステーブルコインの供給増は、市場が全体として不安定で不確実な中でも、ENAに対するポジティブな投資家心理を支える要因となっている。本日ENAは二桁の価格上昇を見せており、主要テクニカル指標も上昇傾向の強まりを示唆している。
ENAの勢い、最近の下落にもかかわらず拡大
ENA/USDの日足チャートをテクニカル面から見ると、「ボリンジャーバンド・トレンド(BBTrend)」指標は、6月29日以降、緑色のバーが着実に拡大していることを示している。

このバーの拡大は、過去1週間にENAの価格が下落傾向にあったにもかかわらず続いている。つまり、本日の価格上昇は直近の価格調整からの明確な改善を示すものであり、潜在的な反転を示唆している可能性がある。
BBTrendのバーが拡大する一方、価格が停滞または調整すると、蓄積された上昇圧力が後に顕在化することが多い。この勢いが続けば、ENAは今後数日の取引セッションでさらなる上昇上昇を遂げる可能性がある。
さらに、「相対力指数(RSI)」も上昇基調を裏付けている。現在、この指標は62.12にあり、引き続き上昇方向へ推移している。

RSIは、資産の買われ過ぎ・売られ過ぎを測定するモメンタム指標で、値は0〜100の範囲で変動する。一般的に70以上で買われ過ぎ(価格下落の可能性)、30未満で売られ過ぎ(価格反発の可能性)を示す。
ENAのRSIが示す現在の水準は、市場参加者が売却(分配)よりも購入(蓄積)を好んでいることを示唆している。この動きが継続すれば、短期的に価格のさらなる上昇が見込まれる。
ENA強気派の目標は0.77ドル—この重要な壁を越えられるか?
現在の価格水準である0.60ドル前後で、ENAは重要な抵抗線となる0.64ドルの直下に位置している。この節目がアルトコインとしてのENAの次の動きを決定する可能性がある。
今後も買い圧力が継続して価格が上昇した場合、この0.64ドルの抵抗を突破することで、次の重要な抵抗水準である0.77ドル付近まで上昇する可能性がある。

しかし、需要が減少したり、市場の投資家心理が弱気に転じたりすれば、ENAは再び下落し、0.48ドルのサポートラインまで後退する可能性もある。
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