イーサリアムの価格は過去1週間でさらに13%下落した。イーサリアムは10日、1997ドルにまで急落し、2023年12月以来の最低水準となった。
弱気のバイアスが強まる中、この暗号資産は再び重要な2000ドルのサポートレベルを下回る可能性がある。
ETH売却急増＝保有者の50%が損失
ETH/USDの1チャートを評価すると、アルトコインは一目均衡表の雲の大幅に下で取引されており、1月25日以来その状態が続いている。
本稿執筆時点で、先行スパンA（緑）とB（赤）は、それぞれ2346ドルと2742ドルでアルトコインの価格の上に動的な抵抗を形成している。
一目均衡表は、資産の市場トレンドの勢いを追跡し、潜在的なサポート/レジスタンスレベルを特定する。価格がこの雲の上で取引されると、市場は上昇トレンドにある。
逆に、資産の価格が雲の下に落ちると、市場は下降トレンドにある。このシナリオでは、雲はETHの価格の上に動的な抵抗ゾーンとして機能する。コインの価格がその下に留まる場合、下落の動きが続く可能性が高まる。
さらに、ETHの価格下落により、多くの保有者が損失を被っている。Glassnodeによれば、ETHウォレットアドレスのうち、コインの現在の価格よりも平均購入価格が低いアドレスの割合は、年初来の最低値である50%にまで落ち込んでいる。
ETH 利益を上げているアドレスの割合。 出典: Glassnode
これは、ETHを保有するすべてのアドレスのうち、利益を上げているのは50%に過ぎないことを意味する。参考までに、年初は82%だった。この傾向はETHトレーダーの売りを悪化させる可能性があり、多くの人が損失を最小限に抑えるために保有を手放そうとしている。
売りが激化すれば、ETHの価格をさらに押し下げ、弱気の勢いを強化し、さらなるストップロス売りを引き起こす可能性がある。
イーサリアム次の動き＝1924ドル割れか2500ドル超えか？
ETHの2000ドルのサポートは、売り圧力が続く場合には持ちこたえられないかもしれない。これにより、今後数日でさらなる損失が発生する可能性がある。フィボナッチ・リトレースメントツールの読み取りによれば、需要がさらに弱まる場合、コインの価格は1924ドルまで下落する可能性がある。
しかし、市場のセンチメントが好転すれば、この弱気の予測は無効になる。ETHが新たな需要の復活を目撃すれば、その価格を2224ドルに押し上げる可能性がある。コインがこの抵抗をサポートの床に変えれば、ETHの価格を2500ドルの領域に向けて押し上げることができる。
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