EmberCNが公開したオンチェーンデータによれば、SharpLink Gaming(シャープリンク・ゲーミング)が3億ドル相当をステークし、ETHクジラの活動が急増)は先週、約7万7000ETHを購入し、約296億円相当を即座にステーキングした。
SharpLink Gamingをはじめ複数の機関投資家が、市場の回復を受けてイーサリアム(ETH)などの暗号資産の保有を積極的に増やしている。
市場のシグナル: クジラは戻ってきたか
オンチェーンデータによると、SharpLink Gamingは1億4500万USDCをGalaxy Digitalに送金。その後、Galaxy Digitalは大手取引所Binanceから3万8600ETHを引き出し、これらのトークンをSharpLink Gamingへ送付した。
SharpLink Gamingは現在までに計7万7206ETHを新たに積み増しており、これらはすべてステーキングに回され、イーサリアムネットワーク上で報酬を得る目的でロックされている。同社は2025年7月22日時点で約36万807ETHを保有していたが、この取引後には保有残高が約43万8013ETHに増加した。また、米ブラックロックでデジタル資産部門を率いていたジョセフ・チャロム氏がSharpLink Gamingの新たな共同CEOに就任し、今後イーサリアムに特に注力するとしている。
今回のSharpLink GamingによるETHの大規模購入とステーキングの動きは、同社の長期的な戦略を反映していると見られる。同社はETH蓄積を始めてからわずか20日間で、既に567ETHの報酬を獲得している。
一方、SharpLink Gaming以外でも大口のETH取引が相次いでいる。著名な投資ファンドであるDeFiance Capitalは先週、約1億1400万ドルに相当する3万400ETHを取得した。TRON創設者のジャスティン・サン氏もBinanceから6万ETHを引き出しており、個人的あるいは戦略的な保有増強と見られている。
しかし、市場参加者の間では対照的な動きもある。大手マイニングプールF2Poolの共同創設者であるワン・チュン氏は5,000ETHをBinanceへ送金しており、売却またはその他の資金調達を準備している可能性がある。また別の投資家も3,516ETHを中央集権型取引所(CEX)に預け入れている。
加えて、ある大口投資家は約9,300万ドル規模のETHを20倍レバレッジでショートしていることが確認された。清算価格は約3,801ドル付近であり、市場参加者の短期的な見通しが大きく分かれている状況が浮き彫りとなった。
他のコインも活発な取引
先週の暗号資産市場では、イーサリアム以外にも複数の銘柄で大口投資家(クジラ)の取引が活発化した。
「PENGU」トークンについては、開発元とみられるアドレスから中央集権型取引所(CEX)へ約300万ドル(約4億2,000万円)相当のトークンが送金された。また別の大口投資家は、保有していた171万枚の「Fartcoin」を790万4,100枚の「PUMP」トークンと交換した。
一方、「ソラナ(SOL)」をめぐっては、ある投資家が17,080SOLを売却し、平均価格0.14ドルで計2,240万枚の「VINE」トークンを取得した。
また、米大手取引所コインベースから1,250ビットコイン(BTC)、日本円換算で約149億円が、正体不明のウォレットへ送金される大規模な取引も観測された。
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