イーサリアム（ETH）の価格は18日午前時点、1ETHあたり3428ドル前後と堅調に推移している。前日比で7％を超える上昇となり、重要なテクニカル抵抗線を上抜けた。
オンチェーンデータや先物市場の動向からは、相場の上昇基調がなお続く可能性が示されている。特に、暗号資産取引所におけるETHの準備金残高が過去の強気相場時と同水準にまで低下しており、需給逼迫による価格押し上げ圧力が強まっているとみられる。資金調達率の上昇や価格構造の分析からは、イーサリアムが今後4,541ドルに向けて最大32%上昇する可能性もあるとの見方が出ている。
取引所の準備金とネットフロー、過去の大規模上昇と類似の状況
7月16日、イーサリアムの総取引所準備金は1,970万ETHであった。この水準は、2024年10月9日に見られたものとほぼ同じであり、その後2か月間でイーサリアムが75%上昇する直前のものであった。そのラリーは、同様の準備金ベースから始まり、一貫した流出の期間中に展開された。
以前にも同様の取引所準備金水準が見られたが、7月から10月の相関は、両期間中に価格が上昇傾向にあったため、理にかなっている。
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この類似性に加えて、集計された取引所の純流入は依然としてマイナスである。7月16日には、147,400ETHが取引所から純流出した。これは、より多くのユーザーがイーサリアムを自己管理またはコールドウォレットに移していることを示しており、これは通常、売却よりも保有に関連する行動である。
結論として、イーサリアムの価格は利益確定を吸収しつつ、需要を維持している兆候を示している。取引所の供給は依然として逼迫しており、即時の売り圧力を軽減している。
先物市場上昇も、センチメントは均衡
現物市場は一貫した流出と逼迫した供給を通じて強さを示しているが、デリバティブ市場も静かにその楽観を反映しているが、過剰ではない。過去24時間で、イーサリアムの先物取引量は27.13%急増し、オープンインタレストは4.18%上昇し、トレーダーがラリーに傾き始めていることを示している。
しかし、ここで興味深いのは、露出が増えているにもかかわらず、資金調達率が0.0096%で横ばいであることだ。これは、市場がロングに過度に偏っていないことを示唆している。資金調達率は、ロングとショートのトレーダー間の定期的な支払いを指す。
資金調達率が中立に近い場合、両サイドが均衡していることを示す。このパターンは、ショートやロングのスクイーズを恐れることなく、ラリーを持続可能にする。
ETH価格が重要な抵抗を突破、4541ドルが視野に
取引所準備金の減少、持続的な流出、中立的な資金調達条件がイーサリアムの価格に直接反映され始めている。ETHは3,298ドルの抵抗を突破し、これは0.786フィボナッチ拡張レベルと密接に一致している。この突破は現物市場の強さを示唆し、オンチェーン活動と価格の勢いの一致を確認している。
この現在のトレンドベースのフィボナッチ設定は、約1,388ドルのレベル（4月初旬に作られた安値）から始まり、以前のスイングハイのほぼ2,870ドルに移動し、次のスイングローのほぼ2,130ドルにリトレースされる。この上昇傾向の特定の設定は、ETH価格の次の可能なリードをチャート化している。
現在のラリーは、2024年10月に見られた条件を反映しており、その時もETHは同様の準備金水準で取引され、75%以上のラリーを遂げた。歴史が繰り返されるなら、イーサリアムの次の目標は4,541.88ドルで、1.618フィボナッチレベルで示されている。現在の水準から32%の上昇の可能性がある。これが実現すれば、75%の水準への進行や新たな過去最高値への到達も可能性がある。
しかし、この強気の仮説が成り立つのは、ETH価格が3,047ドル以上を維持する場合のみである。この水準は過去1週間にわたり強力なサポートとして機能している。
2870ドルを下回ると、0.5フィボナッチレベルで上昇傾向のセットアップが無効になる。特にその下落が流入の増加や取引所の準備金トレンドの反転と一致する場合、売り圧力の再燃を示し、上昇の勢いを抑える可能性がある。
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