「The Price of Tomorrow(明日の価格」の著者として知られるジェフ・ブース氏はこのほど、利上げを継続してインフレに対抗しようとするFRBの試みは、”負債デフレーション”を引き起こす可能性があると警告した。
負債デフレーションは、物価が下がり、通貨の価値が上昇することで起こり、負債の増大傾向を招きかねない。長年ビットコインを支持してきたブース氏だが、FRBが金利上昇に対抗するため、最終的にピボットすることを余儀なくされると考えている。同氏はさらに、負債デフレーションを「ドーピングが招く大恐慌だ 」と表現した。
ブース氏は1月19日、「もしあなたが人々に、生産的な経済には借金が必要で、その後に(貨幣操作による)インフレが必要だと思わせることができたなら、人々が知らない間にお金を盗むことで、信じられないほどの権力と富を集めることができるだろう。中には、それができる人をエリートだと呼ぶ人もいるかもしれない」とツイートしている。
モルガン・
スタンレー会長「インフレはピークに達した」
モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン会長兼CEOは、19日のCNBCのインタビューで、「米国のインフレ率はピークに達しており、当局がインフレ率を2%まで下げられるかどうかは疑問だ」と述べた。同幹部は、インフレ率の数値は良くなっており、インフレは 「明らかにピークを迎えた」と指摘した。
さらに、FRBが金利を25ベーシス・ポイント(bp)引き上げる可能性があると予想した。インフレのピーク時、FRBは一貫して50bp以上の利上げを行ってきた。しかし、最近のFOMC議事録を見れば、政策当局が2023年に利上げを減速させることで合意している。
当局はコミットメントを継続
CNBCは1月19日、米連邦準備制度理事会(FRB)のラエル・ブレイナード総裁が「当局は引き続き高いインフレ率の低減に真摯に取り組む」と語ったと報道。ブレイナード氏によれば、「最近の緩和でも、インフレは依然として高く、インフレが持続的に2%に戻るようにするためには、しばらくの間、十分に制限的な政策が必要である」という。
これとは別に、FRBトップ政策立案者の一員であるクリーブランド連銀総裁のロレッタ・メスター氏は、インフレがピークに達したとの指摘にもかかわらず、さらなる利上げを推進することをほのめかしているという。メスター氏によれば、数字の低下は、利上げが目覚ましい効果を上げている証拠でもあるという。
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