分散型クラウドインフラストラクチャープロトコル、フラックス(FLUX)が、2回目の半減期を完了した。市場はこれにポジティブに反応し、フラックス価格は数ヶ月ぶりの高値を記録している。
2月8日、Web3クラウドコンピューティングネットワークのフラックスは、半減プロセスを無事終えた。
ビットコインと同様、フラックスは655,350ブロックごとにブロック報酬を半減させる。しかし、1ブロックは約2分ごとに生成されるため、半減は概ね2.5年ごとに行われることになる。今回の半減完了で、ブロック報酬は75から37.5FLUXに減少した。
なお、フラックスはブロック報酬の半分をマイナーに還元しており、残りの半分はマスターノード(Masternodes)で分配されるので、現在のマイニング報酬は18.75FLUXになる。
半減の背景にある考え方は、(暗号資産の)インフレを防ぎ、供給の減少を経て需要を増加させることだ。フラックスの総供給量は最大で4億4000万トークンとなり、現在流通している供給量は276,486,457、つまり全体の約63%に相当する。
分散型クラウドコンピューティング
フラックスネットワークのトークンは、2021年3月にゼル(ZEL)からリブランディングされたもの。その主な目的は、Web3エコシステムへのアクセスを容易にすることだ。さらに、15,000以上のノードを持つ、世界最大の分散型クラウドネットワークと謳っている。分散型コンピューティングサービスとブロックチェーン・アズ・ア・サービス・ソリューション(blockchain-as-a-service solutions)を一括して提供している。
フラツクスプラットフォームは、ノードオペレーターが個人のハードウェアまたは仮想プライベートサーバー上でノードを実行できるという分散化の仕組みをうちだしている。オペレーターは見返りとして、ブロック報酬の50%を受け取る仕組み。
フラツクスは2020年初頭から開発が進められてきた。ロードマップでは、今年2023年第1四半期に多くのアップデートが予定されている。
それらは、人気の高いCMS WordPressの分散化、クラウドサービスのフィアット(法定通貨)決済、リファラル(新規会員紹介に対する報酬システム)活動、バージョン3.2へのクラウドアップデートなどである。
さらに、2月7日のブログ記事によると、1月に複数のアップデートが行われたとのことだ。
フラックス価格の見通し
フラックスと同じ名称のネットワークネイティブトークンは、過去12時間で約9%上昇した。一方、フラックスは水曜日の朝のアジア取引セッションで、日中の安値0.909ドルから上昇し、5カ月ぶりに高値0.985ドルをつけた。
さらに、この記事の執筆時点で、同トークンの取引値は0.968ドルと少し後退した。これまで1ドルが抵抗線となり、昨年9月中旬以来その線を超えていない。
フラックスは過去2週間で52%上昇しているものの、それでも史上最高値の3.33ドルからは71%下落したままだ。
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