FTXは26日、AI新興企業Anthropicの株式の大部分を売却するための総額8億8400万ドルの合意を発表した。
この新興企業は、アマゾン・ドット・コムやグーグルといったハイテク大手の支援を受けており、債権者への返済を目的としたFTXの資産ポートフォリオの重要な部分を占めている。
FTX、8億8400万ドルの取引を獲得
デラウェア州ウィルミントンの連邦破産裁判所への最近の提出書類によると、この投資の大部分、約5億ドルはATICサード・インターナショナル・インベストメントが取得する。これはUAEの政府系ファンド、ムバダラの子会社である。
残りの株式は、金融・ハイテク業界の主要プレーヤー数社に分配される。その中には、ジェーン・ストリート・グローバル・トレーディングやフィデリティ・インベストメンツの関連企業も含まれている。
Anthropic株式の約3分の2を売却する動きは、FTXの債権者への返済努力に大きな影響を与える可能性がある。同社は2021年に5億ドルの投資でAI新興企業の株式7.8％を取得した。FTXのAnthropicへの戦略的投資は明らかに成果を上げた。
「AIと大規模な言語モデルへの関心が高まっていることから、Anthropicの株式価値は大幅に上昇しています」とFTXは述べている。
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AnthropicはAIの研究開発の最前線にいる。アマゾンとグーグルから大きな関心と多額の投資を集めている。最近、アマゾンは40億ドル、グーグルは20億ドルの投資を約束し、Anthropicの評価額は急上昇した。
今回の売却は、顧客への全額返済を目指すFTXの再建計画へのコミットメントを反映している。昨年初めの50億ドル超から、2月下旬現在64億ドルの手元資金を持つFTXは、資産の流動性と債権者への返済に重点を置いて破産手続きを進めている。
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