ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスは7日、暗号資産(仮想通貨)に特化した投資運用会社グレイスケールが世界第2位のビットコイン保有者であることを特定した。同社のビットコイン(BTC)投資ファンド「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」について、ビットコイン現物が1750以上の暗号資産ウォレットで保管されており、保有枚数は62万7779BTC(160億ドル相当)に上る。
なお、グレイスケールはこれまで、セキュリティ上の懸念を理由としてウォレットアドレスの公開を拒否しており、保有資産について公式発表はしていない。ビットコイン価格は本稿執筆現在、前日比1.8%増の26235ドル。

グレイスケール、ビットコイン・トラストをビットコインETFに転換へ
グレイスケールは2022年6月、同社のビットコイン投資ファンドGBTCに関し、現物型ビットコインETF(上場投資信託)に転換する申請を米証券取引委員会(SEC)に提出した。しかし、SECは「詐欺や操縦行為を防ぐように設計されていない」として申請を却下。裁判所は8月30日、グレイスケールが承認済みのビットコイン先物ETFと同等の商品であるという「十分な証拠」を出しているとし、米SECに対して再審査するよう判決を下した。
ビットコインの先物ETFと現物ETFが区別され、先物ETFのみ認可されている状況が21年10月以降続いているが、両者が実質的には酷似していることを裁判所が指摘したかたちとなった。なお、グレイスケールは6日にSECへ書簡を送付し、承認プロセスを早めるための会合を要請している。
これに加えて、SECのジェイ・クレイトン前委員長は1日、大手メディアCNBCとのインタビューで「現物型ビットコインETFの承認は不可避だ」「先物商品と現物商品の二分法は永遠には続かない」などとコメント。SECは資産運用大手7社が6月に申請した現物型ビットコインETFについて判断を延期したが、多くの専門家が今後は暗号資産ETFが推進されると予測している。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
