BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは23日、分散型ストレージシステムを提供するファイルコイン(FIL)が100ドルに到達すると強気の見解を示した。
Welcome to the bull market. May all things AI related levitate. $FIL = $100
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) February 23, 2024
Yachtzee 😘😘😘😘 pic.twitter.com/oggCeY8IGc
ヘイズ氏は「ブル市場へようこそ」と強気市場が始まっていることを示唆し、AI関連銘柄に期待を示すとともにファイルコインが100ドルに相当すると発言した。
ヘイズ氏は23年の9月時点で、FIL価格が最高値から下落している23年9月時点でも利用者が多い点を投資の根拠として提示していた。同氏はまた、ファイルコインがAWSが市場をリードする中心的な解決策である一方で、エンドユーザーがデータの分散化の利点を価値あるものと認識すれば、分散型ストレージ市場に成長の余地があると指摘。さらにヘイズ氏はFilecoinのプラットフォームであるSeal Storageへの投資を公表。CERNのアトラスプロジェクトデータを管理しているこのプラットフォームには実際の顧客がおり、その効用は確かだと述べていた。
アナリストらもテクニカル視点からFILに強気
当社ニュース部門の最高責任者アリ・マーチン氏は20日の分析で、ファイルコインは3日間のチャートで平行チャネル内で取引されている。チャネルの上限である8.50ドルのレジスタンスに注意すべきとした。一方でレジスタンスを突破すると、FIL価格は強気になり、25.50ドルに達する可能性があると述べた。
CryptoBullet氏も同日、ファイルコインの週間チャートを引き合いに、650日間の蓄積期間があると指摘。ブレイクアウトの際には大幅な価格上昇が見込めるとし、同様の見解を示した。
テクニカルアナリストのアシシュ・ゴータム氏はこのほどの分析で、ファイルコインの価格が20ドルに達する可能性について言及。FILは大きな価格変動に備え、週足チャートが強気を示しているため、近日中に200%の価格上昇が見込まれると主張。短期目標価格は10ドルから20ドルで、長期では50ドルから200ドルに設定されるとした。ファイルコインとソラナ(SOL)は17日、分散型データストレージのインフラを強化を目的とした提携を発表していた。
ファイルコインとは?
ファイルコインはユーザー同士でストレージの貸し借りを行う分散型ストレージシステム。ファイルコインではIPFSと呼ばれる中央管理者がいない分散型のストレージシステムを採用。IPFSは、世界中のデバイスからストレージが保存可能な場所を見つけて、P2Pの分散ストレージを提供するという仕組みを採用する。Filecoinは分散型ストレージを採用しているため、データセンターのようにデータを一つの場所に集約する必要がない。そのため、高速であり、ハッキング等に対しても強いシステムを提供する。
ファイルコインは24年注目の領域としてあげられているDePIN(分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)プロジェクトの1つである。ファイルコインの公式メディア「Filecoin TL;DR」が2日に発表した年間レポートによれば、ファイルコインは分散型ストレージ市場において全プロトコルにわたる総データの99%を占める。さらに、23年末には、ファイルコインに保存されたデータ量が3.8倍に増加し、1,800PiBに達した。暗号資産リサーチ会社メサーリによると、DePIN分野の市場規模は今後4年間で3.5兆ドルに達する見込みで、今後10年で10兆ドルのGDP効果をもたらす。
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