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暗号マイナーのハット8 収益が20%近く減少

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記事 David Thomas

ヘッドライン

  • カナダのマイナー「ハット8」の2022年のマイニング収益が、対前年比約2,300万ドル減少
  • 約21,000台の新マイニングリグからは782BTCをマイニング
  • 同社は米国ビットコインと合併して新会社を設立し、北米拠点を運営する予定
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Nasdaq上場のカナダのマイニング企業ハット8(Hut 8 Mining Corp)は、前年より28%多いビットコイン(BTC)をマイニング(採掘)したにもかかわらず、2022年のデジタル資産収益が対前年比19.6%減少したと報じた。

最近米国ビットコイン社(Bitcoin Corp.)との合併を発表した同社は、2021年のブルランに続く2022年初頭にビットコイン価格が下落したこともあり、782ビットコインを多く採掘したにもかかわらず、デジタル資産収入がおよそ3,200万ドル減少したとのことである。

ハッシュレート能力は2.5EH/sに強化

ハット8は、21,455台のMicroBT M30Sマイニングコンピュータを新たに購入したことで、2022年末までに以前より多くのBTCを採掘した。これらのマシンの導入により、ハット8のハッシュレートは、2021年12月より2.5%高い2.5 EH/sに増加している。

ハット8、2,300万ドル減収|出所: ハット8 Mining Corp

暗号資産マイナーは、専用の装置を使用して、ビットコインのトランザクションブロックのヘッダー内のナンス(nonce)と呼ばれる特殊な数値を変化させる。ナンスを調整する目的は、ブロックのハッシュよりも小さい数値を生成し、ビットコインブロックの報酬と、トランザクションブロックにかかるトランザクション手数料を獲得することである。

他方、ビットコインのアルゴリズムは、ネットワークに参加するマイニング機器が増えるほど、正しいハッシュ値を推測することが難しくなる。

2022年末には、ハット8は、少なくとも9,086のマイニングされたビットコインをカストディに保管していた。2021年の1億800万ドルに対し、6,040万ドルのいわゆるマイニング利益(Mining Profit)をあげている(以下参照)。

ハット8のマイニング 2022年収益|出所: ハット8  Mining Corp

なお、マイニング利益は、減価償却費と直接間接費が含まれないマイニング収益。

米国ビットコイン社との合併

昨年はビットコインマイニング業界の再編が進み、アイリスエナジー(Iris Energy)、グリーニッジ・ジェネレーション・ホールディングス(Greenidge Generation Holdings)、アルゴ・ブロックチェーン(Argo Blockchain)など複数の企業が債務返済に窮した。

ハット8と米国ビットコイン社の取締役会はこのほど、前者の業務モデルを後者のデータセンターで活用するため、9億9,000万ドルの合併金額を承認した。

同合併は、両社がすでに提唱している持続可能な業務に焦点を当てるものとなる。米国ビットコイン社は、米国内の複数の再生可能エネルギーサイトでメーターの裏側から電気を取り出す業務を行っている。

新会社は「Hut 8 Corp」と名付けられ、カナダ、ニューヨーク、テキサスにまたがる5つのサイトで、5.6EH/sのマイニングパワーを誇示することになる。

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Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
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