ウォール街は、10月に2兆ドル規模で吹き飛んだテクノロジー株の損失から回復する構えを月曜日に見せていた。だが、数時間のうちに市場の新たな上昇分約7000億ドルが消失した。
S&P500は午前の取引で最大1.1%上昇したが、終値では0.5%下落した。ナスダック総合指数は1.1%下げ、先週の厳しいAI株売りをさらに拡大させた。
市場の転換点は、CNBCのジム・クレイマー氏がXに投稿した直後だった。
「さあ行こう:史上最大のテクノロジー買収」
同氏はマーベルによるルメンタムの1150億ドル買収を指していた。しかし、このタイミングがクレイマー氏の予想の不確かさを揶揄するジョークを早くも呼び起こした。
なぜ株式市場の上昇は急落したのか
午前の強気ムードの発端は中東にあった。
原油価格が104ドルに下落し、米国とイランによる和平協議の可能性が燃料安やインフレ緩和への期待を高めた。
株式は当初上昇した。ナスダック100は約1.3%上げ、ダウも1%以上上昇した。
しかし投資家は、10月にナスダック100から2兆ドル超を消失させた懸念に再び直面した。すなわち、大手テック企業は十分なリターンなくAIに何十億ドルも投資し続ける体力が、今後どれだけ残されているのかという点だ。
オラクルはAI事業拡大のため株式と社債売却で200億ドルを調達する計画を発表した後、株価が9%近く急落した。マーベルも13%近く下げた。
ホワイトハウス「AI資金不足の心配ない」
一方、ホワイトハウスの経済顧問ケビン・ハセット氏は、AI資金調達危機の懸念を否定した。
「市場にはキャッシュが潤沢に流れ込んでいるため、不安を感じる必要はないと思う」とハセット氏は述べた。
興味深いのは、S&P500構成企業の約70%が上昇で引けた点である。値下がりは大手テクノロジー株に集中した。
クレイマー氏にまつわる「逆指標」の関連として、同氏の予想と逆方向に運用するインバース・クレイマーETFは、2024年の閉鎖までに15%下落した。
投資家は今、火曜日の米中間選挙と金曜日の雇用統計を控え、AI関連銘柄への信頼感が揺らいだまま臨むこととなる。











