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JPモルガン、スペースX株に約80%上昇余地 宇宙事業以外が要因

要点

  • JPモルガンはスペースXの目標株価を$240に据え置き、$135から約80%の上昇余地があるとした。
  • 銀行は、ロケットやスターリンクではなく、グロックとカーソルの取引を評価している。
  • カーソル社の定期収益は40億ドルであり、その75%は法人顧客からのものだ。
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JPモルガンは13日、スペースX(SPCX)の目標株価を240ドルで維持した。月曜日の終値135ドルから約80%高い水準である。ダグ・アンムス氏によると、その根拠はロケット事業ではない。

同行は生成AIに賭ける姿勢を示す。240ドル評価時のスペースX時価総額は3兆ドル超となる。AIモデル「Grok」と、新たに買収したCursorがその大半を担う見通し。

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SpaceX(SPCX)株価パフォーマンス
SpaceX(SPCX)株価パフォーマンス 出典:Yahoo Finance

JPモルガンがスペースX株をAI関連銘柄と位置付ける理由

スペースXは8月14日にCursorの買収を完了した。同コーディングプラットフォームの年間経常収益は6月時点で約40億ドル。その約75%が法人顧客から得られている。

これは2つの理由で重要となる。既にCursorを利用する企業に、今後Grokの販売提案が容易となるためだ。加えて、数百万件の本物のコーディングセッションが学習データに活用される。

スペースXはコーディング関連資産を強く求めていた。今月は競合スタートアップのCognitionにも買収を打診したが、拒否された。

「スペースXのAIへの取り組みがより明確になりつつあり、われわれはGrokに対して一段と強気である」とアンムス氏は指摘した。

JPモルガンによれば、既に成果は現れ始めている。CursorのデータがGrokの追加学習に活用され、直近のモデル性能も目に見えて向上した。

Grok 4.6、Grok Bot、9月のロック解除

Grok 4.6は8月12日にリリースされた。デビュー時にスペースXの時価総額を5000億ドル押し上げた。

JPモルガンはこのモデルがパレートフロンティア上に位置すると説明する。つまり、これより高性能で低価格なものはなく、これより廉価で賢いものも存在しない。こうした組み合わせは開発者や企業の支持を集めやすい。

さらなる展開も控えている。同行は12月までほぼ毎月、新たなモデルが登場すると予測。年内にGrok 5も予定される。さらに、Grok Botのローンチにも触れる。同エージェントは法人顧客向けの業務支援タスクを担う。

イーロン・マスク氏は今後の学習のために、SpaceXのエンジニアリングデータ提供を約束した。JPモルガンは20年以上にわたるロケット開発ノウハウが、Grokの現実世界の工学領域での優位性につながるとみる。

ただし、リスクがないわけではない。スペースXのAI部門は直近四半期に12億6000万ドルの損失を計上し、資本支出の86%を吸収した。

直近の試練は需給面にある。9月9日・10日には約3億7000万株がロック解除され、流通株式数が約20%増加する見通し。SPCXは6月の上場来高値後、苦戦が続いており、本稿執筆時点で137.85ドル。

JPモルガンは、法人向けGrok販売が今後スペースXのAI収益の比重を高めると展望する。目先の焦点はシンプルだ。AIストーリーが株式供給増加の波を上回れるかどうか。

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