暗号資産の復元やデジタル遺品整理を担うGOODREIは11日、日本国内での暗号資産(仮想通貨)保有状況について調査を発表した。暗号資産保有者の半数以上がビットコインを所有しているなど、日本国内の暗号資産の保有実態を明らかにした。
調査の背景
日本国内における暗号資産市場は近年、着実に拡大を続けている。国内取引所の規制整備が進み、安全性や利便性の向上が図られたことで、個人投資家のみならず、機関投資家の参入も増加した。
最近では、ビットコインETFの国内解禁に向けた動きが報じられ、今後、国内上場投資信託（ETF）を通じて、暗号資産投資がより身近なものとなり、暗号資産市場の発展が加速することが期待されている。
調査結果
1. 暗号資産の保有状況
全体では回答者の13％の暗号資産を保有していた。性別で見ると男性が15%に対して女性は7％と、男女差がかなり大きくなっていることがわかった。
図1：仮想通貨の保有状況（性別）
年代別の暗号資産の保有状況の調査は、年代別では20代、30代が最も多く19％が暗号資産を保有していた。一方、40代以降は保有割合が歳を重ねるごとに低下し、60代以上では7％のみとなった。
図2 暗号資産の保有状況（年代別）
保有している暗号資産の種類
暗号資産を保有している人の中で、保有している暗号資産の種類を確認した。その結果、ビットコインが圧倒的多数で過半数を占めるという結果に。ビットコイン、リップル、イーサリアムの上位3種で全体の73％を占めるという寡占状態であり、保有している暗号資産はかなり偏っていることがわかった。
図3 保有している暗号資産の種類
利用している暗号資産取引所
利用している暗号資産取引所の調査では、暗号資産の種類に比べると偏りが少なく、最多のビットフライヤーで20％、2位のコインチェックが19％と、各取引所の利用状況は僅差だった。上位に挙がったのは国内の取引所ばかりで、日本国内では海外の取引所を利用している人が少ないという実態がわかった。
図4 利用している暗号資産の取引所
※ 主なその他の取引所
- ビットバンク：5%
- DMMビットコイン：4%
- ビットポイント：3%
- バイナンス、コイントレード、ビットトレード、バイビット：各1%
■調査概要
- 調査目的: 日本国内の暗号資産保有状況の把握
- 調査時期: 2025年1月
- 調査方法: Webアンケート
- 対象者: 日本国内の一般消費者（20代以上）
- 回答者数: 12,043人
- 平均年齢: 52歳
- 男女比: 男性75%、女性25%
- 調査企画・実施: 株式会社GOODREI
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