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分散型金融(DeFi)とは?基礎知識やメリット・デメリットを解説

13分
投稿者 Ikkan Kawade
編集 Shigeki Mori

近年、分散型金融(DeFi)は暗号通貨市場で注目を浴びており、従来の中央集権的な金融システムに革命をもたらしています。本記事では、その仕組みやメリット・デメリットについて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

分散型金融(DeFi)とは?

分散型金融(DeFi)とは、特定の仲介者や管理主体を必要とせずに金融取引を可能にする金融システムのことです。ブロックチェーン(分散型台帳)技術を基盤に構築されており、主としてイーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンが利用されています。

また、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムが自動的に金融サービスを提供し、利用者は自身の資産の管理権を持ち続けます。既存の金融システムに比べて、高度な透明性、地理的制限の排除、検閲耐性、匿名性、24時間365日利用可能性、構成可能性などのメリットがあり、将来性が期待されています。

分散型金融(DeFi)の特徴

下記より、分散型金融の特徴について解説します。

  • 中央管理者がいない分散型金融システム
  • コンポーサビリティ(構成可能性)
  • ウォレット接続だけで、サービス利用できる

分散型金融(DeFi)の特徴①:中央管理者がいない分散型金融システム

分散型金融は、銀行や企業といった中央管理者が不在で、ブロックチェーンの基盤上で自律的に動くプログラムが、金融サービスを提供する仕組みです。これにより、利用者は誰でもアクセスできるオープンな金融サービスを利用できるといった特徴があります。しかし、一方で、利用者保護の仕組みがなく、規制や責任主体の特定が困難な場合もあります。

分散型金融(DeFi)の特徴②:コンポーサビリティ(構成可能性)

分散型金融には「コンポーサビリティ」と呼ばれる構成可能性があります。これは、他のサービスと組み合わせて新たなサービスを生み出すことができるということです。例えば、暗号資産の貸借サービスから借り入れた資産を、分散型取引所で交換したり、保険サービスで保護したりすることができます。

分散型金融(DeFi)の特徴③:ウォレット接続だけで、サービス利用できる

もう一つの特徴は、ウォレットさえあれば誰でもサービスを利用できることです。ウォレットとは、暗号資産を保管・管理するためのアプリやハードウェアを指します。ウォレットをブロックチェーンネットワークに接続することで、分散型金融のサービスにアクセスできるようになり、利用に当たって、本人確認や審査の必要がないのが特徴です。

分散型金融(DeFi)のメリット

Compound Finance

分散型金融のメリット3つについて解説していきます。

  • 低い手数料
  • オープンで透明なシステム
  • 誰でも公平にアクセス可能

分散型金融(DeFi)のメリット①:低い手数料

分散型金融の取引はブロックチェーン上で行われるため、中間手数料が不要です。これにより、ユーザーはより低い手数料で取引や送金を行うことができます。従来の金融システムでは、高い手数料がかかることがありましたが、分散型金融の登場により、より経済的な取引が可能となりました。

分散型金融(DeFi)のメリット②:オープンで透明なシステム

分散型金融はブロックチェーン技術を活用しています。結果、そのトランザクションやスマートコントラクトは公開され、誰でも閲覧することができ、これにより、システムの透明性が高まります。ユーザーは自身の資金の流れや取引状態を確認することができ、不正行為や悪意のある操作を防ぐことが可能になりました。

分散型金融(DeFi)のメリット③:誰でも公平にアクセス可能

銀行口座や信用履歴の有無に関係なく、誰でも利用することができます。銀行にアクセスできなかった人々や発展途上国の住民も金融サービスを受けることができ、これにより、金融の民主化が進み、経済的な格差が縮小する可能性があります。誰でも平等に金融サービスが受けれらるという点は、既存の金融サービスにはない画期的な仕組みといえるでしょう。

分散型金融(DeFi)のデメリット

分散型金融のデメリット3つについて解説していきます。

  • セキュリティリスク
  • 規制の不確実性
  • 操作のミスや人為的ミス

分散型金融(DeFi)のデメリット①:セキュリティリスク

分散型金融はブロックチェーン上で取引が行われるため、ハッカーの攻撃やスマートコントラクトの脆弱性が懸念されます。過去にはいくつかのDeFiプロジェクトがハッキング被害に遭い、ユーザーの資金が盗まれるという事例もありました。

分散型金融(DeFi)のデメリット②:規制の不確実性

分散型金融は中央集権的な機関を排除することが目的であり、従来の金融規制との関係性において不確実性があります。各国の規制当局は法的な枠組みを整備する必要があり、このような不確実性は、分散型金融の発展を阻害する要因となる可能性があります。

分散型金融(DeFi)のデメリット③:操作のミスや人為的ミス

操作ミスや人為的ミスが発生するのもデメリットです。ユーザーは、自身の資金を管理し、スマートコントラクトを操作する必要があります。しかし、スマートコントラクトのプログラムの複雑さや不具合が原因で、誤ったトランザクションが発生することがあり、マスアダプションするためのハードルはまだ高いといえるのが現状です。

代表的な分散型金融(DeFi)の事例

下記より、代表的な分散型金融の事例を紹介します。

  • Uniswap(ユニスワップ)
  • Compound(コンパウンド)
  • Pancakeswap(パンケーキスワップ)

代表的な分散型金融(DeFi)①:Uniswap(ユニスワップ)

Uniswapは分散型の取引所プロトコルであり、イーサリアム上で動作します。ユーザーは自由にトークンを交換したり、流動性プールにトークンを提供することで手数料を受け取ることができるのが特徴です。また自動的な市場メイキングアルゴリズムを使用しており、ユーザーによる取引のマッチングを行います。

代表的な分散型金融(DeFi)②:Compound(コンパウンド)

Compoundはイーサリアム上で動作する分散型の貸借プロトコル。ユーザーはトークンをプールに預けることで利子を獲得したり、預けたトークンを担保にして他のトークンを借りることができます。利子率は、市場の需要と供給に基づいて自動的に決定され、ユーザーは資金を効率的に活用することができるようになります。

代表的な分散型金融(DeFi)③:Pancakeswap(パンケーキスワップ)

PancakeSwapはBinance Smart Chain(BSC)上で動作する分散型取引所(DEX)。Uniswapのクローンとして知られています。流動性プールにトークンを提供し、ユーザーはトークンの交換や農場(yield farming)を通じて利益を得ることができます。

分散型金融(DeFi)の基礎解説まとめ

分散型金融(DeFi)は、暗号通貨市場において注目を浴びている革新的な金融システムです。従来の中央集権的な金融機関に頼らず、分散型アプリケーション(DApps)を通じて直接的な取引や金融サービスを提供します。

最大のメリットは、オープンで透明性の高い環境での取引が可能になることです。ユーザーは資金を完全にコントロールし、金融サービスに参加することができます。しかし、一方でセキュリティリスクや規制の不確実性にも注意が必要といえるでしょう。非常に画期的なサービスではありますが、適切なセキュリティ対策を認識しながら、利用を検討することが重要です。

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2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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