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暗号資産(仮想通貨)詐欺「ラグプル」の手口と対策法を徹底解剖

18 mins

ヘッドライン

  • 暗号資産詐欺ラグプルとは、プロジェクトを立ち上げ、投資家から資金を集めた後、プロジェクトを中止して逃げてしまう詐欺のこと
  • 調査を徹底し、投資金額を抑えることや、新規プロジェクトへの投資は慎重に行うようにすることが重要
  • 2024年以降は、暗号資産市場も回復していくことが予想され、それに伴い、ラグプルも増加する可能性がある

2024年、暗号資産(仮想通貨)市場が盛り上がりを見せる中、注意しなければならないのが、暗号資産にかかる詐欺として知られる「ラグプル」と呼ばれる詐欺です。ラグプルとは、プロジェクトを立ち上げて、投資家から資金を集めた後、プロジェクトを中止して逃亡する詐欺のこと。

そこで本記事では、暗号資産詐欺「ラグプル」の手口と対策法を解説します。暗号資産に投資をしている人や、ラグプルへの意識を高めたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

暗号資産詐欺ラグプルとは?

暗号資産詐欺の「ラグプル」とは、プロジェクトを立ち上げ、投資家から資金を集めた後、プロジェクトを中止して逃げてしまう詐欺のことです。

ラグプルの「ラグ」は、「引き延ばす」という意味で、「プル」は「引き抜く」という意味です。つまり、投資家から資金を引き延ばして、最後に引き抜いてしまうという意味で、この詐欺は、特にDeFi(分散型金融)NFTGameFiなどの最先端分野で多発しています。

ラグプルは、特に監視が少ない新しいトークンや小規模なプロジェクトでよく見られます。ラグプルを避けるためには、投資前に十分な調査を行い、プロジェクトの信頼性や背後にいるチームの信用を確認することが重要です。

暗号資産詐欺ラグプルの被害状況

最近のデータでは、国民相談センターにおける詐欺相談件数が減少していることが報告されています。

  • 2021年:6,379件
  • 2022年:5,586件
  • 2023年:624(2023年5月31日時点)

これは一定程度、暗号資産市場が成熟し、投資家がより警戒心を持ち、情報を得る手段が増えた結果と考えられます。また、暗号資産に関する法整備が強化されたこと、ウォレットの審査が強化されたことが原因と考えられます。

しかし、ラグプルのような詐欺は、新規プロジェクトで頻繁に発生しています。新規プロジェクトは情報が不足している場合が多いため、新しいプロジェクトに関しては、依然として高い注意が必要です。

暗号資産詐欺ラグプルの手口

ラグプルは、大きく分けて以下の3つの手順で行われることが多いです。

  • プロジェクトの立ち上げ
  • 投資家からの資金集め
  • プロジェクトの中止と逃亡

暗号資産詐欺ラグプルの手口①:プロジェクトの立ち上げ

ラグプルの詐欺師は、まず、新規プロジェクトを立ち上げます。名称やロゴ、ウェブサイトなどを用意したのち、プロジェクトを魅力的に見せるための大規模な宣伝キャンペーンを実施します。

この段階では、投資家に対して高い利益や将来性をアピールし、より多くの投資家を引き付けることが目的です。実在の人物や有名人などを装って、信頼性を高めようとすることもあります。

暗号資産詐欺ラグプルの手口②:投資家からの資金集め

つぎのステップは、投資家からの資金集めです。初期段階でのな宣伝により投資家から関心を集めた後、詐欺師は投資家にトークン購入(NFTの場合もある)を促します。

資金を集めた後は、プロジェクトの開発が順調に進んでいるようにSNSなどで見せかけ、投資家をさらに引き込むことが多いです。この段階では、プロジェクトが実際に進行しているかのように見せかけるために、一部の開発活動が行われることもあります。

ここでは、プロジェクトに対する信頼を高め、より多くの人々が投資するように誘導することを目的としています。

暗号資産詐欺ラグプルの手口③:プロジェクトの中止と逃亡

最後、一定の資金が集まった後でプロジェクトを突然放棄し、集めた資金を持ち逃げします。この時点で、多くの場合は、プロジェクトのサイトやSNSアカウントが削除され、この時点で、取引所から資金を引き出し、匿名性を保ちながら消え去ることが多いです。

ラグプルの結果、投資家は資金を失ってしまい、価値のないトークンを持ち、元の投資額を回収することができなくなります。詐欺師は、プロジェクトの中止や逃亡を事前に計画している場合が多く、ラグプルでは資金を回収することは困難といえるでしょう。

暗号資産詐欺ラグプルの可能性が高い事例

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ラグプルの可能性が高い事例を解説します。

  • プロジェクトの開発者やチームメンバーのプロフィールや経歴が不明瞭
  • ホワイトペーパーやロードマップが不十分
  • SNSでエンゲージメントが不自然

ラグプルの可能性が高い事例①:プロジェクトの開発者やチームメンバーのプロフィールや経歴が不明瞭

ラグプルの詐欺師は、実在の人物や有名人などを装って、信頼性を高めようとすることがあります。そのため、プロジェクトの開発者やチームメンバーのプロフィールや経歴が不明瞭である場合は、ラグプルの可能性が高いと言えます。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 氏名や顔写真、連絡先などの基本情報が公開されていない
  • 経歴やスキルが具体的に記載されていない
  • 他のプロジェクトや企業での経験が少ない

利回りだけを見るのではなく、運営の身元確認にも目を向けましょう。後、高過ぎる利回りは要注意です。

ラグプルの可能性が高い事例②:ホワイトペーパーやロードマップが不十分

プロジェクトのホワイトペーパーは、プロジェクトの概要や目的、開発計画などをまとめたものです。これらの資料が不十分である場合、プロジェクトの将来性や収益性が不透明であり、ラグプルの可能性が高いと言えます。

開発計画やスケジュールが具体的に記載されていない場合、プロジェクトがいつまでにどのような成果を上げるのかが不明です。運営サイドは短期的に人が集まれば問題ないと考えていることが多いため、ホワイトペーパーやロードマップをしっかり確認しましょう。

ラグプルの可能性が高い事例③:SNSでのエンゲージメントが不自然

SNSでのエンゲージメントとは、投稿に対する「いいね!」やコメントなどの反応のこと。エンゲージメントが不自然な場合は、プロジェクトの人気や注目度が実際よりも高く見せられている可能性があります。

Xの場合、いいね数やRT数と比較して、不自然に低いエンゲージメント率などは注意が必要です。SNS上のいいね数などは購入可能であるため、表面上の数字には惑わされないようにすることが重要です。こうした不自然なSNS活動は、プロジェクトがラグプルである可能性が高いです。

暗号資産詐欺ラグプルの対策方法

Bottom Bitcoin

ラグプルを防ぐためには、以下のことに注意しましょう。

  • Web3セキュリティサービスを使う
  • 新規プロジェクトへの投資は慎重に行う
  • プロジェクトの開発者やチームメンバーの情報をよく調べる
  • なるべく少額(無料)からスタートする

ラグプルの対策方法①:Web3セキュリティサービスを使う

有効なのがWeb3セキュリティサービスの利用です。Web3セキュリティサービスは、リアルタイムなトランザクション分析に基づいて危険を検出する、Web3.0専用のセキュリティサービス。Web3セキュリティサービスには、以下のようなラグプルの対策に有効な機能が備わっています。

  • 危険な取引を検知し、リスクを明示して警告する:Web3セキュリティサービスは、異常な取引や潜在的なリスクを瞬時に検出し、ユーザーに警告し、ユーザーは投資前に危険性を認識し、被害を防ぐことが可能
  • トランザクションシミュレーション:Web3セキュリティサービスは、投資する前に取引をシミュレーションすることができるため、実際に投資した場合にどのような結果になるのかを事前に確認し、リスクを判断すること可能
  • フィッシングサイトを検出する:フィッシングサイトを検出し、ユーザーに警告してくれます

国内のWeb3セキュリティサービスでおすすめなのは「KEKKAI」です。セキュリティブラウザ「KEKKAI Mobile」もローンチされているため、スマートフォンでも利用可能となっています。ラグプル被害の防止には、Web3セキュリティサービスを使うのがオススメです。

ラグプルの対策方法②:新規プロジェクトへの投資は慎重に行う

ラグプルの多くは、新規プロジェクトを立ち上げて、投資家から資金を集める手口で行われます。そのため、新規プロジェクトへの投資は慎重に行うことが重要です。

新規プロジェクトへの投資は、自分の投資ポートフォリオの中で小さな割合に留めるなど、リスク管理を徹底しましょう。ラグプルリスクを完全にゼロにすることは難しいですが、新規プロジェクトへの投資は慎重に行うことが大切です。

ラグプルの対策方法③:プロジェクトの開発者やチームメンバーの情報をよく調べる

ラグプルの詐欺師は、実在の人物や有名人などを装って、信頼性を高めようとすることがあるため、プロジェクトの開発者やチームメンバーのプロフィールや経歴をよく調べることが重要です。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 氏名や顔写真、連絡先などの基本情報が公開されている
  • 経歴やスキルが具体的に記載されている
  • 他のプロジェクトや企業での経験がある

これらの点が不明瞭な場合は、プロジェクトの信頼性に疑問が残ります。また、プロジェクトの開発者やチームメンバーが、過去に詐欺や犯罪歴がある場合も、ラグプル注意が必要です。透明性が高く、実績のあるチームによるプロジェクトは、ラグプル詐欺のリスクが低いと考えられます。

ラグプルの対策方法④:なるべく少額(無料)からスタートする

どんな暗号資産投資にもリスクが伴いますが、特に新規トークンや新規プロジェクトに投資する場合、ラグプルリスクはさらに高まります。

しかし、投資金額を最小限におさえることで、仮にラグプルの被害に遭っても、投資金額を抑えることで被害を最小限に抑えることができます。投資は、あくまでも余剰資金で行うようにしましょう。また、複数のプロジェクトに分散投資することで、万が一の被害を抑えることができます。

まとめ:暗号資産詐欺ラグプルの事例から学び、対策を行おう

本記事では、暗号資産詐欺「ラグプル」の手口と対策法を徹底解剖しました。ラグプルとは、暗号資産のプロジェクトを立ち上げて、投資家から資金を集めた後、プロジェクトを中止して逃亡する詐欺のことです。

ラグプルは、暗号資産業界で最も悪質な詐欺のひとつです。2024年以降は、暗号資産市場も回復していくことが予想されます。それに伴い、ラグプルのようなプロジェクトも増加する可能性があるため、ラグプル被害に遭わないためには、調査を徹底し、投資金額を抑えることや、新規プロジェクトへの投資は慎重に行うようにしましょう。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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