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NFTFiとは?特徴やメリット・デメリットを解説

13 mins

暗号通貨とブロックチェーン技術の進化により、新たなデジタルアセットの形態として注目を集めているNFTですが、NFTとDeFi(分散型金融)が組み合わさった新たなトレンドが出現しています。NFTFi(Non-Fungible Token Finance)です。

NFTFiは、NFTを担保として利用する分散型金融プラットフォームです。

本記事では、NFTFiの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。この記事を読むことで、NFTFiの基礎的知識が学べるはずです。NFTをすでに保有している方、NFTFiで運用を始めたい方はぜひ最後までご覧ください。

NFTFiとは?

NFTFi(NFTレンディングサービス)とは、NFTを担保に暗号通貨を借り入れることができるサービスです。NFTFiは、2020年頃から登場し、最近では多くのNFTFiプラットフォームが登場しています。

通常のDeFi(分散型金融)プロトコルでは、暗号通貨を担保にローンを借りることが可能ですが、NFTFiではNFTを担保として利用することができ、NFTを売却せずに資金調達ができるため、NFT投資家からの需要が高まっています。

NFTFiの仕組みと取引の流れ

NFTFiの仕組みと具体的な流れは、下記のようになります。

  1. NFT預け入れ:NFTFiでは、NFT所有者が自身のNFTを預け入れ、これにより、NFTを担保として活用できるようになります。
  2. 借り手の参加::他のユーザーはNFTFiプラットフォームでNFTを借りることができ、借り手はNFTを担保として提供するNFT所有者からNFTを借ります。
  3. 資金の提供:借り手はNFTFiプラットフォームから資金を受け取ります。この資金は、NFTの担保価値に基づいて一定割合で設定されます。
  4. 返済と利子:借り手は一定期間内に借りた資金を返済します。返済額には利子も含まれますが、利子の割合はプラットフォームや契約によって異なります。
  5. NFT返却:借り手が返済と利子を完了すると、NFTを持っていたNFT所有者に返却されます。

NFTFiのメリット

NFTFiのメリットは、下記3つです。

  • NFTを売却することなく資金調達ができる
  • 利回りを獲得できる
  • セキュリティが高い

NFTFiのメリット①:NFTを売却することなく資金調達ができる

NFTFiを利用することで、NFTを保有している方は、NFTを売却することなく資金調達することができます。従来の方法では、NFT所有者が資金を必要とする場合、NFTを売却して現金化する必要がありましたが、NFTFiの登場により、NFTを担保にした暗号通貨の借り入れが可能になりました。

NFTFiのメリット②:利回りを獲得できる

NFTを担保に暗号通貨を借り入れる場合、借入金利を支払う必要がありますが、借入金利よりも高い利回りで暗号通貨を運用することで、その差益を獲得できるようなります。

これまでは、NFT売却によって収益を得ることが一般的でしたが、NFTFiによって、NFTの貸し出しによる収益化も可能になりました。

また、NFTを売却せずに保持し続けることができるため、将来的な価格上昇も期待できるメリットがあります。

NFTFiのメリット③:セキュリティ性が高い

NFTFiは分散型金融(DeFi)技術を活用しているため、セキュリティレベルが高く、中央集権的に依存せず、スマートコントラクトで直接取引が行われます。その結果、中央集権的な金融機関によるリスクやハッキングの可能性を低減させているのが特徴です。

また、NFTFiはブロックチェーン上で運営され、取引や契約の記録がパブリックに残るため、信頼性と透明性が確保されています。

NFTFiのデメリット

NFTFiのデメリットは、次の3つです。

  • NFTの価格変動リスクがある
  • 借入金利の高さ
  • プラットフォームのリスク

NFTFiのデメリット①:NFTの価格変動リスクがある

NFTFiではNFTを担保に暗号通貨を借り入れることができますが、もし、NFTの価格が下落した場合、借り手が返済金を支払えなくなるリスクがあります。NFTの価格が急激に下落し、借り手の担保価値が低下した場合、借り手はデフォルトリスクの可能性もあるので、価格変動リスクは十分に理解しておきましょう。

NFTFiのデメリット②:借入金利が高い

NFTFiにおいては、借入金利が高めに設定されていることがあります。これは、NFTFiがリスクが高い金融サービスであるため、借り手に高いリスクプレミアムを求めるためです。

高い金利は借り手にとって返済負担が増えることを意味し、また借入金利はプラットフォームによって異なるため、条件をよく確認し、自分の経済状況とを考慮して利用する必要があるでしょう。

NFTFiのデメリット③:プラットフォームが発展途上

NFTFiは、まだ発展途上のサービスであるため、プラットフォームのリスクに注意が必要です。

例えば、セキュリティやスマートコントラクトのバグ、ハッキングリスク、プラットフォーム側の経営状況などが考えられます。運営方針が変更されてNFTFiが利用できなくなる可能性もあるため、NFTFiを利用する場合は、これらのリスクを十分に理解した上で利用する必要があります。

NFTFiの代表的なサービス

Ethereum Name Service

NFTFiの代表的なサービス3つを紹介します。

  • NFTFi
  • NFT20
  • NFTX

NFTFiの代表的なサービス①:NFTFi

NFTを担保にしてイーサリアムDAIを借りたり貸したりできるプラットフォーム。NFTFiでは、貸し手が自由に貸付条件を設定できるため、担保として提供されるNFTの価値は貸し手の判断によって決まります。Bored Apes Yacht ClubやCryptoPunksなどの代表的なコレクションのほか、その他主要NFTを担保にできます。

公式URL:https://nftfi.com/

NFTFiの代表的なサービス②:NFT20

NFTを分割して流動性を高めるプラットフォーム。NFT20では、任意のNFTを20個のトークンに分割することができ、トークンはERC1155に準拠しており、UniswapなどのDEXで取引できます。また、トークンを集めて元のNFTに戻すことも可能で、NFT20で分割できるNFTは、HashmasksやMoonCatsなどの主要コレクションです。

公式URL:https://nft20.io/

NFTFiの代表的なサービス③:NFTX

NFTをトークン化して流動性を高めるプラットフォーム。NFTXでは、同じカテゴリーのNFTを集めてファンドを作り、そのファンドに対応するトークンを発行できます。トークンはERC20で、CryptoPunksやCryptoKittiesなどの人気コレクションをトークン化が可能。

公式URL:https://nftx.org/

NFTFiのよくある質問

Q1:NFTFiを利用できるNFTの種類は?

Q2:NFTFiで担保にできるNFTはどのように評価されますか?

Q3:NFTFiで借りた暗号通貨を返済しなかったらどうなりますか?

まとめ:NFTFiの需要は増加していく可能性が高い

本記事では、NFTFiの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。NFTFiは、NFTを担保に暗号通貨を借り入れることができるサービスです。NFTを売却せずに資金調達ができ、NFT投資家からの需要が高まっています。

しかし、利用する際には、価格変動リスクを理解することが大切です。

今後の動向としては、NFT市場の成長に伴い、NFTFiプラットフォームの利用者数も増加していくことが予想されます。NFTを保有している方は、リスクも考慮しつつ、NFTを使った資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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