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ビットコインETFとは?先物・現物の違いやメリットを解説

16分
投稿者 Ikkan Kawade
編集 Shigeki Mori

ビットコインETFという新たな投資の形が注目を集めています。ビットコインETFとは、ビットコイン価格に連動したETF(上場投資信託)のこと。ETFは、証券取引所に上場されているため、株式と同じように売買することができます。

本記事では、ビットコインETFの基本概要から、先物と現物の違い、さらには投資におけるメリットまでをわかりやすく解説します。

本記事を読むことで、ビットコインETFの基礎的概要や、先物と現物の違いを理解することができるはずです。ビットコインETFへの投資を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

ビットコインETFとは?

ビットコインETFとは、ビットコイン価格に連動した上場投資信託(ETF)のことです。ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で、証券取引所に上場している投資信託を指しており、株式や債券などの金融商品を組み合わせて、ひとつにまとめたもの。ETFは、証券取引所に上場されているため、株式と同じように売買することができるのが大きな特徴です。

株式と同様にファンドの購入・売却することができるため、ビットコインを直接購入し、保管用のデジタルウォレットを設定する必要がなく、多くの投資家が参入する可能性があるという点で、今注目されているアセットになります。

ビットコインETFのメリット

ビットコインETFのメリットは、以下のとおりです。

  • ビットコイン投資のハードルが下がる
  • 株式と同じように売買することができ、流動性が高い
  • レギュレーションの遵守

ビットコインETFのメリット①:ビットコイン投資のハードルが下がる

ビットコインETFに投資するには、証券会社やモバイルアプリを通じて口座を開設するだけで、暗号資産取引所やプライベートウォレットなどを利用する必要がありません。保管のコストやハッキングのリスクもないため、ビットコイン投資のハードルが下がるという点で、注目を集めています。

ビットコインETFのメリット②:株式と同じように売買することができ、流動性が高い

株式と同じように売買することができ、流動性が高い点も、ビットコインETFのメリットです。ビットコインETFの取引量は通常、直接ビットコインを取引するよりも大きいため、投資家は大量のETFを短時間で売買することが可能になります。投資家は、価格が上昇したタイミングで売却し、利益を得ることができ、また価格が下落したタイミングで買い戻すことで、損失を抑えることができるため、流動性が高い点は、投資家にとっては、重要なポイントです。

ビットコインETFのメリット③:レギュレーションの遵守

ビットコインETFは、証券取引所に上場されており、各国の金融規制当局の監督下にるため、投資家にとっては安心して投資することができるというメリットがあります。たとえば、米国では、ビットコインETFは米国証券取引委員会(SEC)の審査を受けなければならず、承認された場合にのみ上場を許可します。ETFが承認されたということは「投資家保護」の観点からも十分な遵守をクリアしているため、投資家は安心して投資ができるというメリットがあります。

ビットコインETFのデメリット

ビットコインETFのデメリットは、以下のとおりです。

  • 価格と実際のビットコイン価格の乖離
  • 管理手数料が発生する
  • 規制リスク

ビットコインETFのデメリット①:価格と実際のビットコイン価格の乖離

ビットコインETFはビットコイン価格に連動するよう設計されていますが、必ずしも実際のビットコイン市場価格と一致するわけではありません。市場の流動性やETFの供給と需要のバランスにより、ETFの価格は実際のビットコイン価格から乖離することがあるため、その点には注意が必要です。

ビットコインETFのデメリット②:管理手数料が発生する

ETFは運用会社が管理しているため、そのサービスに対する手数料が必要です。直接ビットコインを保有する場合には発生しないコストであるため、個人投資家のリターンを圧迫する可能性があります。なお、個人でビットコインを保有する場合は、費用はかかりません。

ビットコインETFのデメリット③:規制リスク

ビットコインETFは金融商品であり、政府の規制の影響を受けます。規制が変更された場合、ETFの価格に影響を及ぼす可能性があります。特に、ビットコインなどの暗号資産に対する規制は各国で異なるため、規制リスクはビ大きな不確定要素になります。

ビットコイン 先物ETFと現物ETFの違い

ビットコインETFには「ビットコイン先物ETF」と「現物ETF」の2つの種類があります。下記より、ビットコイン 先物ETFと現物ETFの違いについて解説していきます。

ビットコイン先物ETFとは?

ビットコイン先物ETFとは、ビットコイン先物に投資する上場投資信託(ETF)のことを指し、将来のビットコイン価格を約束して取引する契約のことです。

先物ETFは、ビットコイン価格に連動した値動きをするだけでなく、金利や為替などの要因によっても値動きが変わる可能性があるめ、現物ETFよりも価格変動リスクが高いです。なお、レバレッジ型のビットコイン先物ETFは、承認を受けています。

ビットコイン先物ETFのメリットは下記です。

  • ビットコイン先物ETFのメリット
    • ビットコインの価格により正確に連動する
    • 信用取引やレバレッジが不要
    • 税金面で有利な可能性がある

ビットコイン現物ETFとは?

ビットコイン現物ETFとは、ビットコインそのもの(現物)に投資するETFのことを指します。ETFとは、株式や債券などの金融商品を組み合わせてひとつの投資信託にまとめたもので、証券取引所に上場されているため、株式と同じように売買することが可能です。

現物ETFは、ビットコイン価格の変動に連動した値動きをするため、価格が上昇すれば、現物ETFの値段も上昇し、価格が下落すれば、現物ETFの値段も下落します。価格変動リスクを抑えたい場合は、ビットコイン現物ETFへの投資がおすすめです。

しかし、ETFが直接ビットコインを保有しているため、ビットコインの保管とセキュリティに関するリスクが存在し、規制当局からの承認を得るのが難しいという課題もあります。しかし、2023年6月現在、現物ETF承認の動きがあり、今後の見通しに期待があつまっています。

ビットコイン現物ETFのメリットは下記です。

  • ビットコイン現物ETFのメリット
    • 証券取引所に上場しやすい
    • 機関投資家の参入が増える
    • 信用取引やレバレッジが利用できる

ビットコイン現物ETFが承認された際の影響

2023年6月現在、ビットコイン現物ETFは承認されていませんが、承認された際の考えられる影響3つについて解説します。

  • ビットコイン価格上昇の可能性
  • ビットコインの信用度が高まる可能性
  • 市場参加者の増加

ビットコインETF承認の影響①:ビットコイン価格上昇の可能性

ビットコインETFが承認されると、ビットコインへの投資がより簡単になり、市場参加者が増える可能性がありその結果、価格が上昇する可能性があります。さらに、ビットコインETFは、ポートフォリオの分散を目的とした個人投資家にも魅力的な商品となるため、これらの理由から、ETFの承認は、ビットコイン価格上昇の大きな要因となると考えられます。

ビットコインETF承認の影響②:ビットコインの信用度が高まる可能性

ビットコイン現物ETFが、証券取引所に上場するためには、厳しい審査をクリアしする必要があります。そのため、ビットコイン現物ETFが承認されることは、ビットコインが金融商品として一定の基準を満たしたことを示す1つの指標となります。これにより、ビットコインに対する信頼感や認知度が高まる可能性があり、結果として、ビットコイン価格にも影響があるかもしれません。

ビットコインETF承認の影響③:市場参加者の増加

ビットコインに投資するには、暗号通貨取引所に口座を開設し、ビットコインを購入する必要がありました。しかし、現物ETFが承認された場合、取引所を通さなくても、ETFを買うだけでビットコインに投資することができます。

ビットコインは、これまで機関投資家には敬遠されてきましたが、現物ETFが承認された場合、機関投資家からの投資が加速される可能性があり、ビットコイン市場の参加者の増加につながります。

国内ユーザーがビットコインETFを購入する方法

2023年6月現在、ビットコインETFは国内取引所で購入できません。国内ユーザーがビットコインETFを購入するには、海外の取引所を利用する必要があります。

まず、海外の証券会社を選び、口座開設の手続きを行います。その際、身分証明書や住所証明書などの書類が必要になる場合があります。口座開設が完了したら、日本の銀行口座から海外の証券会社へ資金を送金し、送金が完了したら、海外証券口座内でビットコインETFを購入することができます。

まとめ:ビットコインETFの特徴を理解して投資することが大切

ETFは証券取引所に上場されているため、株式と同じように売買することができるのが特徴。ビットコインETFには、先物ETFと現物ETFの2つの主要な形式があり、2023年6月現在、レバレッジ型先物ETHは承認を受けており、現物ETFは承認されていません。現物ETFが承認されれば、機関投資家だけでなく、個人投資家もビットコインへの投資が容易になり、さらなる価格上昇にもつながると考えられます。

しかし、ETF投資にも一定のリスクが伴います。先物ETFは、先物価格と実際価格との間に誤差が生じる可能性があり、現物ETFには、ビットコインの保管とセキュリティに関するリスクがあるため、実際に投資をする際には、現物・先物それぞれの特徴を理解し、リスクを考慮した上で投資することが大切です。

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2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
筆者の紹介を全文表示
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