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ビットコイン・ピザ・デーとは?BTC取引の起源

21 mins
21 5月 2023, 17:45 GMT+0900
21 5月 2023, 17:45 GMT+0900

「ビットコイン・ピザ・デー」という日をご存知ですか? これは、2010年に2枚のピザが1万ビットコインで購入できたという、ビットコインを使った初めての現物取引が成立した記念日のことです。読者の中には、毎年ピザを1切れか2切れ食べてこの日を祝う方がいるかもしれません。この記事では、毎年5月に行われる、この象徴的かつ注目すべきイベントのもととなるエピソードについて解説します。最後まで読み終えられた読者は、もしかすると、少し空腹を覚えるかもしれません。

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ビットコインとピザ: その知られざるめぐり合わせ

世界初の分散型デジタル通貨であるビットコインは、2009年のローンチ以来、多くの魅力的な発展を遂げてきました。そして、この通貨の歴史の中で、ある重要なポイントが他の通貨と一線を画しています。 それは、「ビットコイン・ピザ・デー」です。

その経緯はこうです。
2010年5月のある日曜日の夕方、ラズロ・ハニエツというプログラマーは小腹が空いたと感じました。彼は、地元のピザ屋であるパパ・ジョンズにピザを注文することにしました。その際に、現金やクレジットカードではなく、手持ちのビットコインで支払うことにしたのです。

この頃、ビットコインはまだあまり知られておらず、この謎の新デジタル通貨について知っている人はごくわずかでした。ハニエツはその中の一人で、ビットコインのマイニング(採掘)でそれなりの金額を稼いでいました。そこで、彼はビットコインを活用する方法を思いつきました。彼はBitcoin Talkのフォーラムに投稿し、ピザ2枚に10,000ビットコイン(当時の価格で41ドル)を支払うつもりだと記しました。

「ピザ2枚に1万ビットコインを払うつもりだ。翌日食べる分も含めて大きなやつを2つほど」とラズロ・ハニエツは書いています。

ラズロ・ハニエツの「ピザにビットコインを」のリクエスト:Bitcoin Talk

すると驚いたことに、誰かがその申し出を受け入れ、ラズロが住んでいる家の玄関先まで熱々のピザ2枚を届けてくれたのです。

ラズロは、このピザの注文が、世界で初めて記録されたビットコイン取引として歴史に残ることになるとは、思ってもみませんでした。

現在、その2枚のピザを買うために使われたビットコインに相当する額は、約3億ドルの価値になっています。驚きですね。

ビットコイン・ピザ・デーとは?

ビットコイン・ピザ・デーは、ラズロ・ハニエツの歴史的な取引を記念する日で、毎年5月22日に祝われています。世界中のビットコイン愛好家はこの日、暗号資産の黎明期を祝い、OGコイン(元祖愛好家のコイン)が歩んできた道のりの長さを思い起こします。

ビットコイン・ピザ・デーの祝い方は一つではありませんが、最も一般的なやり方は、ビットコインやその他の暗号資産を使って商品(多くはピザ)を購入することです。ミートアップやイベントを開催するブロックチェーンプロジェクトや、エアドロップや景品でこの日を祝うプロジェクトもあります。

バイナンスは2022年5月22日、大規模なビットコイン・ピザ・デーの祝祭を催し、カンヌで24時間営業のピザスタンドを運営したほか、オンライン景品を10日間にわたって提供しました。

一方、CryptoBootcampCommunityは2021年に、アフリカの主要都市でピザ・デー・ハングアウト(Pizza Day Hangouts)を複数回開催しました。このコミュニティは、アブジャ(ナイジェリアの首都)やカンパラ(ウガンダの首都)など、さまざまな都市で12以上のイベントを開催しました。

また「たぶん、世界最大のビットコイン・ピザパーティ」と銘打ったイベントが、2023年6月3日に開催される予定です。CryptoBillisが主催するこのイベントは、Polygon Guild Malaysia、Bitcoin Malaysia、Cryptocurrency Malaysiaと共同で開催されます。

現相場数億ドルのBTCでピザを購入した人物、ラズロ・ハニエツとは?

ビットコイン・ピザ・デーの端緒となった人物(当時は知られていませんでしたが)、ラズロ・ハニエツには、言わずもがな興味深い経歴があります。彼は、初期のビットコインのソフトウェア開発に携わり、ビットコインのファンがコンピュータのグラフィックカードを使ってビットコインを採掘できるようプログラムをコーディングし、ビットコインの開発に大きく貢献しました。加えて、ビットコインのロジックを初めてMac OS向けに開発しました。

こうした偉業を成し遂げたハニエツは、すぐにその成果をサトシ・ナカモトやビットコインコミュニティに知らせました。しかし、彼の貢献は評価されはしたものの、すでにサトシがGPUマイニング(グラフィックボードを使用したマイニング)とその51%攻撃を阻止する能力に精通していたため、ハニエツが見つけたものは新発見というより確認に近いものになりました。

ハニエツはその後、何年にもわたってビットコインを使って同様の買い物を続けましたが、2010年の夏にピザを買う際に使った10,000BTCは、現在では3億ドル以上の価値があると言われています。

ジェレミー・スターディバントとは?

ビットコインの取引はハニエツとパパ・ジョンズの間だけで行われたわけではありません。もう一人、ジェレミー・スターディバント(Jercosとしても知られている)も、その最初のビットコインを使ったピザ取引に関わっていました。スターディバントは(ハニエツから)受け取った10,000BTCを使ってピザを購入した人物です。

当時19歳だったジェレミー・スターディバントは、この取引を実行し、ピザを購入してフロリダのハニエツの住居まで出向いて手渡しました。しかし、スターディバントは、彼の人生で最も利益の大きい取引をしたのかもしれませんが、この出会いによって富豪になったわけではありません。

ジェレミー・スターディバントも、ハニエツと同様に、このビットコインがどれほど貴重なものになるかわかっていませんでした。彼はその後、受け取ったビットコインを自分の出張費用に充てたと広く報じられています。また彼は2013年、「Bitcoin Who’s Who」誌に、自分が知らず知らずのうちに保有していたビットコインの量を振り返ったときの心境を語りました。

「振り返ると、それだけ多くのビットコインを一カ所に持っていたというのは、かなり浅はかだった。もちろん、当時はビットコインはスタートしたばかりで、それ(ピザ取引)以外は後の(小規模な)取引:商品やサービスの購入用に通貨を交換するだけだったから、気がつかなかった」

ビットコイン・ピザ・デーを祝うアクティビティ

ビットコインでピザを購入する

暗号資産投資家として、ビットコイン・ピザ・デーを祝うためにできる最も簡単な(そして適切な)アクティビティは、フィアット(法定通貨)の代わりにビットコインでピザを購入することです。祝う人は、友人や家族とお気に入りのピザを味わいながら、暗号資産の歴史に思いをはせてください。

暗号資産を購入する

まだ暗号資産を購入したことのない人や、暗号資産を保有してから長い時間が経っている人は、ビットコイン・ピザ・デーにビットコインや他の暗号資産を購入して祝うとよいでしょう。また、このイベントを機会に、暗号資産のユースケースについて調べたり学ぶことも一案です。

自分でピザを作る

にわかシェフになって、手作りピザでビットコイン・ピザ・デーを祝ってください-おいしいピザを食べながら、暗号資産を肴に友人や家族と交流するのにぴったりです。

ビットコイン・ピザ・デーがもたらすもの

振り返ってみれば、ビットコインネットワークとビットコインが、わずか10年の間に飛躍的に成長したとは信じられない話です。サトシ・ナカモトのホワイトペーパーが、分散型(ネットワークの)世界の幕開けとなると誰が予想できたでしょうか。Web3やブロックチェーンに基づくエコシステムは拡大し続け、理解も進む、導入が進んでいます。今になってみると、私たちがいかに遠くまで歩んできたかがよくわかります。

暗号資産の初心者であれば、自分のポートフォリオの将来に懐疑的になるのは普通のことです(そして、それは賢明なことです!)。暗号資産市場は、ボラティリティが高いため、(初心者は)時折未知の世界を航海しているように感じるかもしれません。しかし、最初のピザの購入から、ビットコインが一気に上昇したことを振り返ってみてください。ビットコインは1ドル未満から約3万ドルに急騰しました。私たちの未来は明るく、イノベーションも続いていくと期待できるのではないでしょうか。ビットコイン・ピザ・デーは、そんなことを考えてみるのにまさにふさわしいひと時です。最後まで読んで下さった読者のなかには、お腹が空いてきた方もおられるかもしれません。このあと、ペパロニでも、召し上がってみてはいかがでしょうか?

よくある質問

ピザを買うのに10,000ビットコインを使ったのは誰ですか?

プログラマーで初期のビットコインマイナー、ラズロ・ハニエツです。彼は2010年5月、ビットコインを使って大きなピザを2枚購入したことで有名です。この当時、ビットコインはまだあまり注目されておらず、この謎めいた新しいデジタル通貨について知っている人はほんのわずかでした。

パパ・ジョンズは10,000ビットコインで何をしたのでしょうか?

パパ・ジョンズはビットコインでの支払いを認めませんでした。そのため、ラズロ・ハニエツはBitcointalk.orgにリクエストを書き込みました。そのコミュニティの19歳のアクティブメンバーであるジェレミー・スターディバントが、その申し出を受け入れ、ピザを自分で買ってハニエツに直接届けました。スターディバントは、後にピザ取引でハニエツから得たビットコインを米国内の移動費用として使いました。

ピザ購入代金としてビットコインを貰った人はお金持ちになったんですか?

前述の19歳のスターディバントは、2枚のピザの代金としてビットコインを受け取ることで、億万長者になれるチャンスがありました。しかし、彼は暗号資産の潜在的な価値がわからなかったので、自分の出張費用を賄うため、それを使ってしまいました。

ビットコインピザは現在どれくらいの価値があるのでしょうか?

2010年当時、ピザ2枚の購入に使用した10,000BTCの価値は約41ドルでした。現在、同じ量のビットコインは約3億ドルの価値があるので、ビットコインの目覚ましい成長と価値の上昇が見てとれます。

ビットコインピザの所有者は誰ですか?

ビットコインピザは、実世界における最初のビットコイン取引の対象だったとみられています。元祖ビットコインピザは、食べられてしまったので所有者はいません。プログラマーで初期のビットコインマイナーのラズロ・ハニエツが購入し、食べてしまいました。

ビットコイン・ピザ・デーはいつですか?

あるビットコイン愛好家が2010年5月22日に、ビットコインを使ってピザを購入したのですが、それは意義深い買い物となりました。この日は現在、ビットコイン・ピザ・デーとして祝われています。ただし、この日にまつわるイベントは、実際の22日とは異なり、記念日前後の1週間から2週間の間隔で行われます。

ビットコインピザの話は本当ですか?

はい、ビットコインピザの話は本当です。ピザを買ったプログラマーかつビットコインの初期利用者であるハニエツは、あるフォーラムに投稿し、1万ビットコインと大きなピザ2枚の交換を提案しました。

ピザに10,000ビットコインを払った人は誰ですか?

ラズロ・ハニエツです。 初期のビットコイン愛好家であったハニエツは2010年5月22日、10,000BTCを使ってピザを2枚購入しました。当時、ピザ2枚の購入に使われた10,000BTCの価値は約41ドルでした。現在、同じ量のビットコインは約3億ドルの価値があります。

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